湯らっくす (熊本県熊本市)

【源泉名】不明
【泉質】カルシウム・ナトリウム・塩化物温泉　泉温41.4℃
【成分】詳細不明　pH値 7.2　

詳細な掲示がなかったため施設スタッフに確認しましたが、現在掲示されている内容とホームページでの情報しか分からないとのことです。次回までには確認しておきますと、お忙しい中とても丁寧に対応してくれました。

ホームページ上では、2015年に新たな源泉を採掘して、全浴槽が加水なしの100％天然温泉と表記されています。さらに、シャワーにも温泉が使用されているとのことです。

詳細が分からないのが残念ですが、サウナだけではなく温泉にも上質で高い効果が期待できます。ただし、源泉掛け流しとは表記されておらず、加温や一部循環・消毒は行われている可能性があるでしょう。

実際に入ってみると、温泉らしい匂いは少なく、pH値が中性なためか刺激が少なく誰でも入りやすいお湯のようです。泉質としては、高い保温効果から湯冷めもしにくいといわれており、肌寒い時期でしたが確かにポカポカした状態が続いていました。

漫画の「課長島耕作」が日頃の疲れを癒しに来る場所というイメージで、館内の設備や空間、雰囲気にこだわっているとのことです。正直なところ、島耕作をあまり知らない筆者にとってはよく分かりませんが、分かる人には伝わる部分もあるんでしょうね。

確かに、入口の丸太の壁や受付のおしゃれな照明、休憩所のソファー、テレビではなくあえてプロジェクターを使用しているところなど、隅々にこだわりが感じられます。

※画像には顔が分からないよう加工をしています。

（浴内設備）サウナ以外にも嬉しい設備やサービスが豊富

全体的な広さはあまり大きくありませんが、サウナ好きが納得する設備以外にも充実したサービスが行われています。

▼内湯

・大浴槽

座れるように段が設置されており、隣接するようにジェットバスエリアも設けられています。体感的には41℃前後の湯温に設定されているようです。

・水風呂

湯らっくす自慢の水風呂で、熊本の天然水が掛け流しで提供されています。

深さ日本一を誇り、男風呂171cm、女風呂153cmで、全身がすっぽり入ってしまう深さです。もちろん、足がつく通常のエリアもありますのでご安心ください。

最大に深いエリアには頭上から打たせ湯のように水が流れ落ちており、「MAD MAX」のボタンを押すと流れる水が滝のように勢いを増します。サウナーにとっては重要な水風呂も、湯らっくすであれば大満足できるでしょう。

・外気浴

開放された露天風呂の前のスペースに、ベンチが並べられた外気浴エリアがあります。利用者が多い割には若干省スペースな印象で、浴室内には横になれるエリアもないため、休憩エリアが少ないようにも感じました。

▼サウナ

男女ともに3種類のサウナが設けられ、飲用の天然水やヴィヒタも用意されています。

・アウフグースサウナ

3段式の広々としたサウナで、1時間おきに熱波師によるアウフグースイベントが行われ、短時間で一気に温まることができます。それぞれの熱波師によって技や個性も異なることから、その違いを楽しむ方も多いようです。筆者は残念ながら人の多さと時間の都合でアウフグース時に入れませんでした。

・メディテーションサウナ

暗い室内で心地よい音楽が流れているフィンランド風ロウリュウサウナです。セルフでサウナストーブに水をかけて調整しながら楽しむことができます。入った瞬間は暗さに目が慣れず、中に人がいるかどうかも判別できませんでしたので注意が必要です。

・大噴火瞑想サウナ大阿蘇（塩サウナ）

比較的高温なミストサウナで、座面や床下からでる熱気で地獄蒸し状態になります。設置されている塩は自由に利用でき、全身の発汗促進と美肌効果にも期待できるでしょう。

▼露天

岩風呂であまり広くはありませんが、テレビが設置されており外気を楽しみながらゆったりと入浴できます。周辺がすべて壁で囲われているため、景色などは眺めることができません。

▼洗い場

シャワーヘッドはスカルプケア用のマッサージモードに切り替えが可能なタイプでした。それぞれにシャンプー・リンス・ボディソープが設置されていますが、DHC製品や期間限定でスカルプD製品が試用できるなど、アメニティも上質なものが用意されています。さらに無料で泥パックも利用できるため、お肌のケアもばっちりです。

▼脱衣所

鍵付きロッカーが利用でき、洗面台とドライヤーも設置されています。2階の休憩スペース利用者はダイソン製のドライヤーも利用可能です。

（付帯設備）湯らっくすコースで漫画やマッサージチェア、休憩スペースが使い放題

▼休憩スペース（無料）

1階スペースにも無料の休憩スペースがあり、ソファーで寛ぎながらプロジェクターで映されたテレビを見ることができます。

▼売店

見たことのないポテトチップスやTシャツ、タオルなどのオリジナルグッズなど幅広く販売されていました。

▼ボディケア

マッサージルームと浴室内にあかすりルームが設置されています。セラピストは、外部委託ではなく直営の社員が行なっているとのことで、ここにも強いこだわりを感じますね。

▼食事

2階にレストランがあり、スローフードやサウナ飯を意識した料理が提供されています。

▼湯らっくすコース

こちらのコースを利用することで、温泉以外にも以下のサービスが無料で受けられます。

マッサージチェア、挽きたてコーヒー、漫画や雑誌、女性専用ルーム、テレビ付きリクライナー、カウチベッド、WiFi、コンセント付きテーブル、館内着、タオル、ロッカーなど。

手ぶらでも大丈夫なほど充実したサービスが利用でき、1日中快適に過ごせるでしょう。

▼宿泊

湯ラックスコースからそのまま宿泊することも可能です。深夜1時から5時の間に滞在していると宿泊料金が発生します。

カウチベッドやリクライナーだけではなく、ドミトリーの個室で休むことも可能です。男女兼用エリアと女性専用エリアがあるため、女性一人の利用でも安心でしょう。

充実した設備で1日中快適に過ごすこともできますが、特に土日など休日には利用者も多くなります。人気スポットだからこそ、混み合うことも覚悟しなければなりません。

ちなみに、今回は日曜日に利用しましたが、どのサウナも常にいっぱいの状態でなかなか入ることができませんでした。浴槽にも人が多く、限られたスペースでしかゆったりと入れない状態です。

のんびりゆったりが好きな田舎者の筆者としては、楽しめはするものの、人が混み合っている状態はあまり癒されないなぁと感じてしまいました。