百観音温泉 (埼玉県久喜市)

高張性弱アルカリ性高温泉　　[泉質名]含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉　[成分量18.5㎎・pH7.9・泉温57℃]

湧出量1000㍑/分(最新の使用掲示は450㍑/分)とも言われる豊富すぎる湯量を強みに内湯・露天ほとんどの浴槽に源泉を提供しており寝湯のようなアトラクション風呂にもしっかり源泉を利用している・・。

浴室内に30人以上お客さんがいたが、各浴槽も広めなので全然手狭感が無いのもさすがといった感じ。温泉は僅かに濁りの見られるやや緑がかった(太陽に照らされると黄色のような)色をしており、口に含むと塩味を感じながらも後に苦みを追って感じる個性的な温泉である。

そしてこの温泉の最大のポイントは、掘削掲湯ながら自噴温泉であり、加温すらされていない源泉掛け流しを提供している点である。

使用掲示では消毒有りと書かれているものの露天の炭酸泉以外全く消毒臭気がせず、内湯に至っては爽やかな金気臭が浴室内に充満している・・嗅覚でも温泉を感じることが出来る極上の温泉なのである。

ちなみに成分も塩化物イオン10000㎎越え、メタケイ酸160㎎など突出した項目があり思わず使用掲示に張り付いてしまった。

基本どの浴槽も素晴らしい浴感なのだが、特に露天の階段をあがった横にある『立ち湯』が温度的にも一番源泉に近いのではないかと思われる。豪快に岩の縁から温泉が掛け流され、泡付きも見られるのだが・・温度が46.5℃を示しており長湯出来ない。。逆にあつ湯大好きな方には是非、ほとんど人が入っていないこの浴槽で源泉を楽しんで頂きたいと思う。

浴後、冬なのに肌はツヤツヤしてほんのり発汗が続く・・素晴らしい成分の温泉であった。

駐車場の横に、この温泉の名称の由来となったお堂がある。

館内は地方の平均的な温浴施設といった感じであるが綺麗に清掃されている。
明るいピアノ曲が流れており、訪問客は年配な地元民の方が多めな感じがする。

浴室内湯はやや経年しているが、奥露天はコンクリート打ちっぱなしのスーパー銭湯みたいな雰囲気でギャップが激しい。

『浴内設備』

浴室内は各浴槽広々としており、大体10人以上は入れそうな浴槽が複数ある。
露天には寝湯も6床あり、サウナ・水風呂・炭酸泉などもしっかり設けられている。

全体的に質の高い温泉が内湯・露天ほとんどの浴槽で提供されており、『小さい浴槽の源泉風呂に中々入ることが出来ない』という事が無さそうなのもポイントである。なお別料金で個室付きの家族風呂が５部屋程用意されており、極上源泉を干渉無く利用することも可能である。

[休憩施設]

2Fに個室とリクライニング席が15席・うたた寝処が10程度設けられており1000円を切る入館料の施設としては休息設備も優秀。
平日の昼頃に訪れたが誰も休憩処を利用しておらず、ゆっくり静かに休憩する事が出来た。

雑誌や小説系の書籍なども100冊程度だが設置されている。

この施設、埼玉県の温泉では珍しく早朝営業を行っており、平日は朝八時・土日祝日は朝六時半から営業している。 朝早く、仕事前・観光前に温泉に浸かるという選択肢も可能である。 なお2019-20年の年末年始は『オールナイト』で営業を行っているとの事・・ 久喜インターからも程近く埼玉県に立ち寄る際は是非訪問を検討されてみてはいかがだろうか。 貴重品ロッカー◯　1階食堂奥 アメニティ◯ 喫煙所〇　１F・２Fに喫煙室有り 駐車場◯