独特のおもてなしを楽しむ「雲仙よか湯」 (長崎県雲仙市小浜町)

低張性酸性高温泉　
[泉質名]酸性・含鉄-カルシウム-硫酸塩温泉
[成分量　pH2.3・泉温　52.4℃]

温泉は源泉100％掛け流しで、そのためか、浴室があるフロア全体に硫黄の香りが漂っています。温泉の色は白く濁っていて、浴槽内の段差もかろうじて見えるくらいです。雲仙よか湯の温泉システムはかなり独特で、調整槽のお湯を組み上げて浴場内に運ぶ際に音や振動がすごいのも一つの特徴。初めての方はびっくりするかもしれませんが、これが通常運転らしいのでご安心ください。

その振動がパイプを伝って大浴場の内湯がジャグジーのように細かく振動していました。

浴感はカルシウムが強い泉質のせいか酸性泉独特のピリピリ感はなく、かなりしっとりしていて、源泉掛け流しということもありお湯が新鮮で気持ちがいい湯当たり。お風呂からあがったあとのお肌がつやつやモチモチでした。また、硫黄の香りがかなり強く残るため、服や髪から温泉の香りがします。

こちらのお風呂は内湯や露天風呂全ての浴槽に源泉が使われており、内湯と露天では温度が違うため、それぞれの浴槽でお好みの楽しみ方が出来るので、お気に入りの場所を見つけるのも楽しいと思います。

「雲仙よか湯」はとにかくレトロで「昔こんなのあったよね」という品物が多くおいてあります。初めてきたはずなのに初めてきた気がしないのは不思議で、妙に落ち着く空気を感じます。

また、建物も少し古い印象があり、それがまたレトロな雰囲気に拍車がかけているな、と感じました。

温泉から出た後の休憩所の印象はとにかくのんびりしており、日常でありながらどこか非日常の雰囲気を感じることが出来るのもこちらの温泉の魅力の一つだな。と感じました。建物入り口にある暖炉にも目を引きますが、館内の至るところに「昔のご家庭にあったよね」という逸品があるのでぜひ探してみて下さい。

貴方の懐かしい品が見つけられるかもしれません。総合的な印象としてはスーパー銭湯や昔の旅館のようなイメージです。

次に浴室設備についてですが、浴室の設備は内湯が1つ、露天風呂に2つの浴槽がありました。露天風呂はもちろんですが、内湯の窓からも緑の木々を見ることが出来るので、森の中のような雰囲気で温泉を楽しむことが出来るのも魅力的です。緑を眺めながらの温泉は癒しそのものですね。

また、内湯も露天風呂も源泉がふんだんに使われていますが、内湯の温度はかなり熱め。

逆に露天風呂はぬるめなため、内湯と露天風呂を行き来しながら楽しむ方法がおすすめです。

浴室にはシャンプーやボディソープなどが準備されていません。売店で販売はしているのですが、あまり種類があるわけでは無いようなので、持参の必要ある方はお忘れなくご準備ください。HPにも記載があるのですが、温泉のお湯を使って髪を洗うのもオススメとなっていたので、興味のある方はお試しあれ！硫黄泉のため、泡立ちは悪いようですが、２度洗いをした後は、さっぱりしたしなやかさを味わっていただけるそうです。

その他、岩盤浴やサウナなどはありませんが、貸切風呂（家族風呂）がご利用いただけます。小さなお子さんと一緒に、という時に安心してご利用いただけるのも嬉しいですね。

また、スポーツマシンやアイスの自動販売機などが充実していて、スーパー銭湯を意識した施設という印象。休憩室には、畳スペースとテーブルスペースがあるため、お好きなほうで休むことができます。

食事サービスはありませんが、自分たちで持ち込むことも可能なようで、わたしがお邪魔した時は初老の男性グループが楽しそうに談笑しながら宴会していました。

貴重品ロッカーは脱衣場とは離れた場所にありますが、脱衣場の中にも鍵付きのロッカーがああり、レトロではありますが、しっかり施錠できるため問題なくご利用いただけると思います。施錠が出来ているというのは安心して温泉を楽しむことが出来る大事なポイントの一つでもあると思うので、有難いな。と思いました。

他の項目でも記載したので重複してしまいますが、こちらの施設はアメニティの設備がありません。ドライヤーのみ設置されておりますので髪を乾かすことに問題はありませんが、ドライヤーの性能などにこだわりがある人は持参いただくことをおすすめします。

また、特に雲仙よか湯の源泉につかったあとは、お肌の調子がよくなりますのでスキンケアやボディケア用品などの保湿のアイテムを持ってくるとモチモチなお肌が長持ちするので良いかもしれません

基本的には館内は禁煙のようでしたが、休憩所で喫煙をされていた男性もいらっしゃいました。

駐車場は施設前にある無料の駐車場があります。雲仙の温泉街へ続く道路横にありますので、入りやすいと思うので是非ご利用ください。