うれしの源泉 百年の湯 (佐賀県嬉野市)

【源泉名】嬉野温泉 元湯第2源泉

【泉質】ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物温泉（低張性、弱アルカリ性、高温泉）　泉温97℃

【成分】陽イオン551.7mg/kg（内 ナトリウムイオン507.8mg/kg）　陰イオン1,285mg/kg（内 炭酸水素イオン1,018mg/kg、塩化物イオン251mg/kg）　非解離成分227.1mg/kg　pH値7.9

百年の湯は、嬉野で唯一自家源泉を持つ公衆浴場といわれ、源泉をたっぷり使用していることが自慢の施設です。

シャワーや脱衣所の蛇口にも温泉が使われていて湯量の豊富さを感じます。

しかし、残念ながら加水による湯温調整が行われています。97℃と非常に高い泉温を考えると、かなり薄める必要がありそうです。

また、循環式で塩素系の消毒も行われています。お湯からは若干塩素臭もしました。

嬉野温泉は化粧水のようなトロトロの泉質が特徴ですが、個人的にはトロトロ感は少ない気がしました。

期待値が高くなりすぎたのか、日によっての違いか、姉妹店の改装中が要因かは分かりませんが少し残念な印象です。

もちろん泉質が悪いというわけではなく、柔らかな湯で入り心地も良く、湯上がりには肌もしっとりして湯冷めもしにくく良かったです。

ただ、せっかく有名な温泉地に行くのなら、源泉100%でなくともせめて加水されていない温泉に入りたいものです。

外観、内観ともに食事ができる広い銭湯といった印象です。

館内は綺麗に清掃されており、床も設置されているテーブル等もしっかりと拭き上げられています。

（浴内設備）大浴場は湯温別に3つのエリアに分かれている

▼大浴場

設備は内湯のみですが、広々とした大浴場が湯温別に3つのエリアに分かれています。

湯口から直接お湯が注がれる一番奥の「熱湯」、その隣に普通のエリアが広がり、最も手前は少し浅瀬になってお湯が流れ出る「ぬる湯」となっています。

お湯が流れる過程で自然と温度が下がるような仕組みのため、極端な湯温の違いはありませんでした。

▼洗い場

シャワーにも温泉が使用されています。

アメニティが充実しており、馬油シャンプー、リンス、ボディソープに加え洗顔やピーリングジェルが設置されていました。

床がぬるぬると非常に滑りやすく注意が必要です。

▼脱衣所

ロッカーは100円の返却式、棚とカゴも設置されています。

ドライヤーは無料。洗面からも温泉が出ます。

（付帯設備）食事処では名物の湯豆腐が味わえる

▼食事処「百年亭」

名物の「温泉湯豆腐」をはじめ、定食や丼ものなどメニューが充実しています。

入口で食券を購入して注文。

▼家族湯

家族湯は設備や広さ別で5タイプに分かれており、それぞれ1室の料金と人数分の入浴料が必要となります。

休日は順番待ちとなることも多いようですが事前予約はできません。

▼休憩所（無料）

2階には平日無料で利用できる休憩所があります。

訪問時は平日でしたが、なぜが利用が中止されていました。

別料金で個室休憩処も利用できます。

▼癒し処「湯美庵」

リーズナブルな価格で利用できるマッサージ。

本来は2階にあるようですが、訪問時は1階に簡易的なスペースが設けられていました。

▼売店

お土産やアメニティで設置されている馬油シャンプーなどが販売されています。

湯豆腐のセットはお土産にオススメです。

今回、百年の湯で食事ができなかったため、同じ温泉街にある「志津」で湯豆腐を頂きました。

百年の湯からは車で5分程度の距離です。

志津は海鮮系がメインで、ランチから夜まで通しで営業しているため利用しやすいお店です。駐車場もあるため、車でも訪問しやすいでしょう。カウンター以外は個室なのも嬉しいポイントです。

今回は「嬉野温泉湯とうふ定食」を注文。

アラカブ（魚）が1匹入った贅沢なお味噌汁と小鉢が付いた定食で、湯豆腐もとろっとろで美味しかったです。

ほかにも湯豆腐のお店は多いですが、お魚も食べたい方や駐車場付きの食事処をお探しの方にはオススメです。