今回は山形県上山市にある、かみのやま温泉の『名人のゆ』に訪れました。
2019年2月にオープンした施設だけあって、外観はとても綺麗で白と黒を基調としたシックなものです。しかし完全な新築というわけではなく、廃業となった旅館をリフォームしており、館内は趣があり風情を感じる箇所も多分にあります。
かみのやま温泉と呼ばれる温泉街は面積がとても広大です。この温泉街には『日本の宿 古窯』という、プロが選ぶ日本の旅館100選で44年連続でトップ10に選ばれている旅館もあります。
そちら側が温泉街の中心なのですが、『名人のゆ』はそこからだいぶ遠くにあり、徒歩で行くにはなかなか難しい場所にあります。しかし、中心部から離れているからこそ、静かにゆったりと日帰り入浴を楽しむことができます。
駐車場は店の前の砂利スペースで、大体10台近く停めることができます。車だけでなく、JR奥羽本線『かみのやま温泉駅』から徒歩15分の位置にあり、山形新幹線の停車駅ともなっている為、関東方面からのアクセスも悪くありません。
看板にも書いてありますが、温泉だけでなく喫茶店としても経営しています。
メニューはパスタからカレー、蕎麦にデザートと幅広く、温泉の後の休憩だけでなく喫茶店のみの利用も可能となっています。
中に入るとまずは喫茶スペースです。レジで入浴料を払うと、ご主人か女将さんが浴場の案内を丁寧にしてくれます。
浴場の前には元々旅館の部屋だったであろう場所が、地元の囲碁クラブの拠点となっているようです。もちろん中を覗くことはしませんでしたが、楽しそうな声が聞こえてきました。喫茶店もですが、地元の方の良い交流の場となっているようです。
率直レビュー
施設名称 | 名人のゆ(山形県上山市) * 2020/03 訪問 |
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泉質 |
自分で温度調整ができるプチ隠れ家温泉、ただし浴槽が小さめ 含硫黄・ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 最初に浴場の案内をしてくれます。温泉は基本的にバルブが閉められていますが、水と併用して自分好みの温度に調整できます。かみのやま温泉は全体的に高温である為、熱い温泉が苦手な方にも嬉しいです。こちらから水を入れない限り源泉100%であり、窓を開けたりして温度を調整することをおすすめします。 泉質は無色透明ではありますが、上記の通り基本的には加水・加温もなく、非常に入りやすい温泉です。風呂上がりは肌がしっとりと柔らかい感じがしました |
雰囲気 |
昔の面影と新築箇所が調和 冒頭にも書きましたが、この施設は廃旅館をリフォームしています。しかし完全にリフォームしている訳ではなく、元々の趣を残したところも多くあります。とは言え入浴客が使う場所は基本的にリフォームしてある箇所です。 浴場に行く途中には、新春らしく啓扇桜が飾られていました。
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充実度 |
こじんまりしているが故に温泉を独り占めできる 〔浴室内設備〕浴槽は約3畳ほどの広さの為、大人数で入るには向いていません。しかしお客さんが多い時には、少し待って他のお客さんが出るまで待てば、温泉を独り占めすることができます。その点は女将さんが調整してくれるようです。シャワーは2基あり、水圧も申し分ありません。 脱衣所も洗練されており、まだ新しい為か木の匂いがほのかに香ります。 〔付帯設備〕特筆すべきはカフェでしょう。一番安い食事メニューは450円のかけそばがありますが、上山大名蕎麦という地元の蕎麦を使用しているようです。山形名物のげそ天と一緒に召し上がってはいかがでしょうか? 他にも甘酒が売りなのか、入り口には手書きのポスターが掲げられています。 |
その他 |
優しい店員さんに癒される、地元向け温泉施設 地元の方も多くいらっしゃっているようですが、ほとんどが喫茶店か囲碁クラブのみの利用のようです。その為、温泉客が多い訳ではなくゆったりとお風呂を楽しむことができます。 また、ご主人と女将さんは気さくな方で、明るく話しかけてくれます。筆者は喫茶店の利用はしなかったのですが、帰ろうとする時にご主人が「水だけでも飲んでいきなよ」と声をかけてくれたので、ご厚意に甘えさせていただきました。 山形県の日帰り温泉施設としては遅いオープンですが、料金の安さが魅力的です。300円で温泉番付のお風呂を独り占めできる数少ない温泉でしょう。 貴重品ロッカー× |
管理人オススメ度 | 4 少人数で温泉番付のお湯を楽しめる地元民向け穴場温泉 |
アクセス
住所 | 〒999-3156 山形県上山市湯町4−7 |
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駐車場 | あり |
電話番号 | 023-673-1832 |
料金 | 300円 |
営業時間 | 10:00-19:00 |
h 読者レビュー
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