踊鹿温泉 天の湯 | 長湯禁物の極濃ラジウム温泉 (岩手県遠野市)

泉質:単純弱放射能冷鉱泉（低張性中性冷鉱泉）

浴槽は内湯が二つあります。

奥にある浴槽が温かい温泉で、6人ほどがゆったり入れる大きさです。冷鉱泉に加温し供給されており、体感では41度ほどで、とても入りやすい温度に調整されています。濁った茶色のお湯はマンガン・鉄の成分のせいであり、微かに金気臭も感じられます。

浴感としては癖がなく、湯上りは非常にサッパリとしています。

しかし、入りやすいからと言って長湯は禁物です。

真ん中の看板に書かれている通り、この温泉はラドンの含有量が岩手県内2位である高成分源泉です。右側の看板には入浴方法が書いてあります。初めての人は入浴は1回のみ、しかも1～3分で済ますようにと書いてあります。

実は筆者、恥ずかしながら今回初めて放射能泉に入浴しました。この注意書きを見ていたのですが、どうせ大丈夫だろうと20分ほどお湯に浸かっていました。すると浴後1時間ほどで急激に具合が悪くなってしまいました。注意書きって本当に大事なんだと改めて感じました、、、　皆様もご注意ください。

さて、もう一つの浴槽は水風呂になっています。

冷鉱泉をそのままの温度で提供しています。大きさは4人がギリギリ入れるくらいです。両方の浴槽で交互浴することで血行を促進し、血行の巡りも更に良くなるようです。しかし上述した通り、初心者は体調に気を付けながら入浴しましょう。

■管理人からひとこと
初心者は1-3分で上がりましょうって・・凄い危険なワイルド温泉って感じでめちゃくちゃ気になりました。

冒頭に書いたとおり、オープン直後から地元の方がいくらか訪れていました。館内は少し暗く、観光客は想定外といった雰囲気です。

しかし店員さんは優しく、明るく館内の案内をしてくれました。ローカル向けの温泉が苦手な方でも臆せず入っていけると思います。

〔浴室内設備〕

浴室内には洗い場が6つあります。ここで洗い場と書いたのはシャワーがないからです。髪や身体を洗う際には、蛇口から桶にお湯を汲んで洗い流します。

その他に立って使用するタイプのシャワーも1つだけありました。混んでる時には少し使いにくいかもしれません。

〔付帯設備〕

無料の休憩所は受付前にあるテーブル20席分ほどと、受付横にあるカーペットに直で座るタイプの2か所があります。有料の休憩所は60畳ほどの大広間で、通常の入浴料プラス600円で浴衣・タオルがついたセットの利用で使うことができます。

その他、下足を脱いだすぐのところに飲泉所もあります。

飲泉しましたが、源泉の色そのままの錆びた鉄の味がかなり強いです。入浴と同じく飲み過ぎには注意しましょう。

この施設がある遠野市には河童伝説や遠野物語といった数々の伝説が残されています。カッパ淵や手彫りの五百羅漢など、神秘的な観光地も数多くあります。

また、遠野市はビールの原料であるホップの一大生産地でもあります。地元の醸造所が営むタップルームが駅前にあったりと、お酒好きも楽しめる穴場的都市です。このちょっと変わった街で、ちょっと変わった温泉を楽しむのも非日常に浸れる良い機会になりました。

貴重品ロッカー○
アメニティ○
喫煙所○玄関前
駐車場○