【小野川温泉】鈴の宿 登府屋旅館 | 車いすで入浴可 バリアフリー 100％源泉掛け流し温泉旅館 (山形県米沢市)

泉質：含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉（中性低張性高温泉）
4号源泉：成分総計4497ｍg/kg　pH6.8　泉温78.8度
5号源泉：成分総計2983.9ｍg/kg　pH7.5　泉温35.6度

浴室の扉を開くと広々とした内湯が現れると同時に硫黄臭が鼻をくすぐります。

内湯は左から三段階の深さに分かれており、右に行くにつれて深くなっていきます。十数人入ってもゆったりできるほどの広さがあり、その広さのおかげで自然と場所によって水温が分かれているため、各人の好みの温度で温泉を楽しむことができます。写真右奥に湯口があり、そこが一番熱く大体43～44度、真ん中あたりが42度、左側が41度くらいになっているようです。

湯口付近では多少の白い湯の花が見られました。

露天風呂には白いタイルの奥か、湯口の裏にある扉から向かいます。

山形でも豪雪地帯の露天風呂なので雪がギリギリまで押し寄せています。
仲間内で入るのならば身体を縮めこませて3人、他のお客さんが入っていたら入浴を躊躇ってしまうような小さな露天風呂です。

露天風呂ではその大きさ故か、内湯ではあまり見られなかった消しカス状の白い湯の花が大量に舞っています。露天風呂は岩をくり抜いた浴槽で、内湯とはまた違った物理的肌触りの浴槽が楽しめます。温度は小さな浴槽の割に真冬ということもあってか41度ほどでかなり入りやすい温度です。

温泉ですが小野川温泉では標準的な熱い4号源泉とぬるい5号源泉をブレンドし、加水・加温・循環しなくてもちょうどいい温度を保つ方式で掛け流されています。もちろん消毒もされていません。

肌触りは硫黄臭が強い割に優しくスベスベとした肌触りです。湯上りはスベスベに加えもっちりとした肌感が続き、まさに小野小町が発見したという点にも通ずるものがあります。

硫黄泉といえば基本的に少なからず緑色をしているものだと思っていたのですが、これまでの写真を見てわかる通り小野川温泉は全て無色透明の温泉です。実は透明の硫黄泉ってなかなか無いのではないでしょうか？

■管理人からひとこと
硫黄臭が強いのに無色透明な温泉は私も今のところ一か所ぐらいしか知らないです・・

おぶせ温泉 穴観音の湯 (長野県小布施町)
https://on-1000.com/spa/obuseonsen/

宿の名前通りカウンター横にはかなりの量の鈴が展示されています。

色や形は違えど全部鈴です。全館にて千個近い鈴があるそうです。
また、その横にはレトロな電話が置いてありますがこれも公衆電話としてしっかり使えるものです。

入口正面でも鈴がお出迎えしてくれています。

その横には囲炉裏もあり、全体的にかなり綺麗なのにどこか懐かしさを感じさせる物がちょこちょこ散らばっています。
因みに予約さえすれば宿泊・外来ともに鈴の絵付け体験もできるようで、東北の温泉地によくあるこけしの絵付けとまた違った趣向ですね。

〔浴室内設備〕

登府屋ではバリアフリーに力を入れており、特に車椅子を使用しなければいけない人でも安心して入浴できる工夫がなされています。

申請さえすれば、脱衣所からそのまま入浴できる専用の車椅子を貸してくれます。そして内湯左側の白いタイルの部分がスロープになっており、車椅子に乗ったまま入浴できるようになっています。

このスロープ部分があることによって、身体が不自由な人だけでなく小さな子どもも安心して温泉に浸かることができます。手すりがついている温泉は今やどこにでもありますが、車椅子のまま入れる温泉は全国でも珍しいですね。

因みに貸切風呂もあり、予約さえしておけば立ち寄り湯でも利用可能なようです。貸切風呂では更にバリアフリーに特化しており、シャワードバスなるものがあるようです。筆者は利用しておりませんので詳細は公式HPをご確認いただければと思います。アフリーに特化しており、シャワードバスなるものがあるようです。筆者は利用しておりませんので詳細は公式HPをご確認いただければと思います。

〔付帯設備〕

食事は旅館で提供されていませんが温泉街に数件飲食店があります。米沢ラーメンのお店もありますのでご当地グルメを頂くことができます。

休憩する場所はロビーのこの空間のみです。同行者の湯上りを待つ程度の規模ですが落ち着いた空間でゆったりすることができるでしょう。米沢はNHK大河ドラマ「天地人」のモデルともなった直江兼次ゆかりの地ですので甲冑も展示されています。

余談ですが宿泊する場合、全部屋落語の演目がそのまま名づけられています。

喫煙所○入口前
貴重品ロッカー×
アメニティ○
駐車場○