ふくろうの湯 | 市街地地下に潜む超高張性温泉と岩盤浴 (和歌山県和歌山市)

含鉄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩強塩温泉(高張性中性低温泉)
39.54g/kg(公式サイトより) PH6.8 31.0℃

浴室は石床の東京によくあるスパ施設調の温泉施設。壁から水が流れる演出をしていたり、POLAのアメニティが設置されていたりと一見すると女性向け、カップルにも受けが良さそうな温泉である。

しかし一部浴槽に源泉掛け流し温泉が提供されており・・綺麗に造られた浴槽が析出物が大量に付着している。。ギャップの落差が激しく人間で例えるならば肌の白い女性がよくみると腕毛が剛毛だったりするギャップだろうか、、表現の仕方が適切でなく語彙力が乏しいがそんな感じである。

特に奥にある源泉掛け流し浴槽はしっかり手を数センチ沈めると見えなくなるぐらいの濃い黄土色の温泉。典型的な塩化物泉かと思いきや塩辛いより強い苦みを感じる湯で個性抜群。匂いも金気臭では無く・・なんだろう、今まで嗅いだ事の無いような独特の匂いがする。ヨウ素・・?いやそれに似た何かの臭いがする。分からない。とにかく個性的である。

成分的にもクセありありな超高張性の塩化物泉で39g/kgの成分総量を誇るゴリゴリの塩化物泉である。和歌山って歴史深い「崎の湯」があったり近隣の「花山温泉 薬師の湯」も全国クラスの実力だし凄い。わざわざ他県に行かなくても、ここで完結できそうな実力である。

外観はホテルの入り口からと思われるおしゃれな雰囲気。

内装も綺麗に整えられておりオシャレなスパ温泉施設で女性の方にも利用が推奨できるレベルである。岩盤浴もちゃんとした空間で充実しているのでカップルなどでも利用がはかどりそうである。

浴室内も石床基調の造りで、調度品などを見ると南国さを意識したスパ施設となっている。都内のスパ温泉と遜色なく印象に残る雰囲気である。そんな施設だが浴槽に付着した析出物がゴリゴリ過ぎるのでこれを「きたない」と思われる危険性が懸念される・・温泉マニアからした成分の濃さを象徴する素晴らしい温泉の証左であるのだが・・

※岩盤浴を利用しない場合は3

［浴室設備］

浴室は地下にあるので内湯のみの構成となっているが、つぼ湯・座湯・サウナ・水風呂・ジャグジーなどは標準装備となっている。温泉も温泉専用の浴槽・掛け流しの浴槽の二種で提供されており、通常浴槽の方は循環濾過されているのか透明に近い色合いをしているが、掛け流し浴槽は本気度合が高い色合いとなっている。

なお上述でも述べたが、高級スパ温泉などで見られるPOLA製のアメニティなども構成されており高級感も感じられるので仕事終わりの締めに訪れると凄く贅沢している体感もできるかもしれない。

［付帯設備］

うたた寝処・食堂やスムージーが頂けるドリンクコーナーなどが設けられている。食堂も今回は利用しなかったが780円で出来るプランがあるようでお得感も感じられる

普段使いで安く利用したいなら別かもしれないが、もしここを観光目的で利用したいなら岩盤浴は利用すべきであろう

岩盤浴が広めで時間無制限で楽しめる

正直岩盤浴は大した事無いかなと思っていたが・・10人以上が入れそうな岩盤浴が多数設けられており広い。クールダウン室もしっかり設置されており何故か二部屋もある・・リクライニングが無く、漫画コーナーも蔵書数1000冊程度ぐらいだが、雑誌類もそれなりに置かれており、奥行きが広く一日中ゆっくりできそうである。

特に自分はゲルマニウム系の岩盤浴が大好きなので、そちらを何度も利用させて頂いた。

女性専用岩盤浴はもちろん、砂利系・石板系の岩盤浴も種類豊富に取り揃えられており、蒸気湿度の高い岩盤浴室などもある。畿内の大きな総合温泉施設などにも引けを取らない設備・広さで、温泉だけでない総合力の高さを感じさせる。

なおクレジット各種も利用可能で、PayPayも利用出来る形となっている。付近は商店街、上の階にはオシャレなテナントも多数あったり、アパホテルが目の前にあったりと宿泊・観光・散策の締めで訪れても良いかもしれない。

この近くには「花山温泉 薬師の湯」(後日紹介予定)という温泉もあり、こちらもかなりイカした温泉となっている。和歌山って白浜とかもっと南の方の温泉が有名なイメージがあるけど、和歌山市街地もかなり素晴らしい温泉があるのである・・

貴重品ロッカー◯
アメニティ◯
喫煙所◯
駐車場△有料駐車場

■メリット
超高張性の独特の味・臭気のする源泉掛け流しを提供
和歌山市街地にあり観光ついでに立ち寄りやすい
岩盤浴も県下トップクラスで充実しており一日中過ごせそう
内装もおしゃれで女性などにもオススメできる

■デメリット
駐車場が無い、付近の有料駐車場を利用することになる
成分析出物が浴室名に凄く、「汚い」ととられる危険性あり