【伊香保温泉】 美松館 (群馬県渋川市)

泉質名なし（メタケイ酸の項により温泉に適合）
成分総計0.38g/kg　pH6.4　泉温21.5度

伊香保温泉には黄金の湯・白銀の湯と2種類の源泉があり、美松館では白銀の湯を使用しています。
因みに簡単に黄金の湯を説明すると、鉄分豊富で硫酸・炭酸水素が多く含まれており、その名前通りの色をした温泉です。

それに対して白銀の湯はまっさらで透明の『自然湧出』温泉です。もともと伊香保温泉では黄金の湯だけでしたが、白銀の湯は後に湧出が確認された新しい温泉です。

管理人からの補足　▼伊香保温泉・飲泉所　※こちらは黄金の湯らしいです・・

まず泉質についてですが、メタケイ酸の項により温泉と認められており、療養泉には該当しない為泉質名はありません。

実にその泉質通りメタケイ酸は90.5mgの美肌の湯であり、成分総計の4分の1を占めています。
その他硫酸イオン71.9mg、炭酸水素97.8mgとこの3つの成分が主体となっている温泉です。

美松館では源泉が低温の為加温、源泉量により加水・循環・消毒が行われています。

第一印象として、消毒臭をほぼ感じないとてもサッパリとした入り心地で、癖も全くなく41度前後の調整の為、老若男女誰でも入りやすい温泉です。
入浴中はやや突っ張る感じがありますが、特に湯上りの肌感は素晴らしいものです。おおよそ加水循環しているとは思えないしっとりスベスベの肌触りで、この泉質だからこそメタケイ酸の効果をダイレクトに享受できます。

実は美松館は伊香保温泉では一番新しい旅館です。創業60年ほどとそれなりの年数が経っているものの、汚れ等が目立つことも全くなく綺麗に施設を保っています。

また、スタッフの方々の元気の良さが印象に残っています。受付時の案内等はとても丁寧にして頂き、明るくはきはきと説明してくださるので温泉に入る前から元気をもらえます。

〔浴室内設備〕

▼内湯

まずは内湯の説明から。冒頭でも述べましたがフロントと同じ階に内湯（洗い場は内湯のみ）・ロッカーがありますので、基本的には内湯から入ることになるでしょう。

内湯は10人ほど入れるシンプルなデザインです。床は琉球畳が敷かれており、シンプルな中にもシックさを取り入れ落ち着ける雰囲気です。

※管理人からひとこと
畳が敷かれた温泉に入った事が二度しかありません・・何かいいですよね

アメニティも豊富に揃えており、その中でも一番目を引いたのは冷やしシャンプーです。

興味本位で使ってみましたがかなりスッキリします。暑い季節が近づいてくると必然的にこのシャンプーを使ってしまいそうです笑

▼露天風呂

次は展望露天風呂です。これは6階にある為、フロントに向かって左側のエレベーターで向かいます。翌朝男女交代制のようで、日帰り入浴だと上段の時間のみなので片方しか入ることはできません。

浴槽は4人入ればいっぱいの大きさです。

そしてその浴槽から眺める景色がこちら。

温泉街とともに上州連山を一望しながら開放的にゆったりできるこの贅沢さ、ハンパないです。

今回はあかぎの湯に入浴しましたので赤城山方面の景色ですが、もう片方のはるなの湯では榛名山方面の景色を楽しむことができます。訪問時は天気が優れず稜線が綺麗に見れませんでしたが、晴天時のここからの景色の為に再訪したいと思いました。

〔付帯設備〕

流石に一日ゆったりするような休憩設備はありませんが、ところどころに座れるところが用意してあります。
こちらがロビー。

こちらは展望露天風呂に向かう途中です。

内湯向かい側には美術品の展示室があり、先代が収集していたコレクションが所狭しと展示されています（撮影許可取得済）。

この他にも館内各所には絵画等の調度品が展示されており、高級感を演出します。

また、この歴史的美術品と対峙するように温泉むすめのグッズが大量に展示されています。

こちらは伊香保石段街をイメージして展示されており、全温泉むすめのアクリルスタンドを常務の自腹で特注したかなりの力の入りようです。この壮大な展示を見る為だけに美松館に足を運ぶファンも数多くいます（かくいう筆者もその一人です笑）。

ショーケース下部にいるのは伊香保温泉の温泉むすめである伊香保葉凪（いかほはな）ちゃんです。

この他にも全国各地から訪れたファンの奉納品（他の温泉地グッズの寄付）も相当数あります。伊香保温泉でも温泉むすめプロジェクトに一番力を入れている美松館、温泉むすめ愛がすごすぎます。

喫煙所○玄関前
貴重品ロッカー○
アメニティ○
駐車場○