芦ノ牧ドライブ温泉 | 昭和の名残をとどめる源泉掛け流し温泉 (福島県会津若松市)

泉質：カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉（低張性弱アルカリ性高温泉）
成分総計1.256g/kg　pH8.1　泉温54.7度

まるで銭湯のような内湯には浴槽が二つあります。

向かって左側があつい湯、右側がぬるい湯です。どちらも4人ほど入れるような大きさです。
あつい湯の湯口からはある程度の量お湯が掛け流されており、体感44度ほどの熱めの浴槽となっています。

一方ぬるい湯の浴槽の湯口からはほとんどお湯が出ていません。二つの浴槽の間には仕切りがありますが、それを乗り越えてあつい湯のお湯がぬるい湯の浴槽へ流れています。こちらは体感40度ほどのかなり入りやすい温度です。

訪問時は独泉させて頂きましたが、利用者が多いときには温度調整が難しそうだなと思いました。

また、こちらの施設には露天風呂もあります。

露天風呂は6人ほどは入れる大きさで、浴槽の半分ほどは雨でも入れるように簡易的な東屋が建てられています。湯口は浴槽の中にありチョロチョロと掛け流されています。

訪問時は外気温が1度でしたが、それも相まってか体感36度ほどのぬる湯でとても気持ちよく入ることができました。多分秋ごろに訪れると寒すぎずちょうど良いのではないのかと思いました。

温泉自体は無色透明無味で癖がなく、若干の石膏臭が漂う源泉掛け流しの温泉です。入浴中は多少キシキシした触感ながら、湯上りはサラサラとした肌触りを楽しめます。

実質3種類の異なる温度で交互浴も捗ります。もちろん熱いお風呂が苦手という方やその逆の方もどのような組み合わせのグループにもオススメできる温泉です。

これまでの写真でわかる通り圧倒的昭和感が漂う施設です。古さは際立ちますが汚さはそれほどありません。

そもそもお土産屋の中に温泉を作ろうという発想がなかなかありません。今でこそ道の駅に温泉が併設されている事は多いですが、当時のドライブインに併設された温泉が現代に残っているのは珍しいのではないのでしょうか。

人によっては躊躇してしまうような見た目ですが、ハマる人には何とも言えない絶妙な雰囲気です。

〔浴室内設備〕

シャワーは3基だけでしたが、それほど多くの人が一度に訪れることは稀な施設でしょうから混雑に困ることはないでしょう。
ドライヤーは有料で、5分100円という強気な価格設定です。

露天風呂からの景色はかなり良いという訳ではありません。しかし、前述の通り観光名所が付近に多くあったり、会津若松から南会津や那須塩原に抜ける道のすぐ横にあることから交通量が比較的多い場所にあります。エンジン音やともすれば観光客の話し声が聞こえる場所で入浴できる不思議な開放感がある温泉です。

〔付帯設備〕

休憩する場所は施設内にはありません。しかし、道路の向かい側にコンビニがあったり、隣に食堂があったりと食事には困ることはありません。もちろん営業中ならお土産屋さんで飲み物やお土産を購入することができます。

喫煙所×
貴重品ロッカー○
アメニティ○
駐車場○