芭蕉の湯 | 日本三景・松島にある日帰り温泉 (宮城県松島町)

泉質:単純冷鉱泉（低張性中性冷鉱泉）
浴槽は屋内に一つのみです。

浴槽は面白い形をしており、おそらく松をイメージしたものではないかと思います。大きさとしては10人ほどが入れそうな広さです。

浴感としては全く癖がなく、入浴中は肌が突っ張るものの、メタケイ酸を93.7mg含んでいる為か湯上りはスベスベとした肌触りです。この冷鉱泉は自然湧出とのことですが、天候等の状況により無色透明のお湯が少し濁ったりするなど、肌だけでなく視覚でも温泉を実感することができます。

加水はされていませんが、循環・消毒の表記があり、水面に近づけば塩素の消毒臭がはっきりと感じられます。消毒の臭いはやや気になりますが、それを差し引けばとても入りやすく老若男女誰にでもオススメできる温泉です。

また、脱衣所にいる時にはドライヤーの音がするなと振り返っても他に誰もいません。何だろうと思いつつ浴場に入るとその正体が現れます。

この湯口、写真でも分かる通り勢いが尋常じゃありません。この音が脱衣所まで聞こえていたんですね。他にお客さんがいなければ、ジェットバスのような使い道もできちゃいます（筆者は実際にやってしまいました）。

観光地である松島にある為か、観光客も意識した明るい内装と丁寧な接客がとても良い印象でした。
施設は2017年11月にリニューアルオープンしており、誰でもふらっと立ち寄りやすい雰囲気で、外観・内装ともにとても綺麗に保たれています。

また、観光のメインとなる海側とは違い、坂を上って山のようなところに立地している為、観光客としては新鮮な気持ちになることでしょう。周囲は木々に囲まれており、露天風呂があれば緑に囲まれながら入浴できるのだろうと考えてしまいます。露天風呂がないのは周囲の交通量が多いことを慮っているのでしょうが、、、

〔浴室内設備〕

この施設の目玉はなんといっても、日本で3人しかいないペンキ絵師、且つ唯一の女性ペンキ絵師の田中みずきさんの絵を見られることでしょう。

浴場上部には壁を存分に使い、松島の風景を悠々と表現した絵が描かれています。田中みずきさんの絵を見られる場所は、もしかしたら東北ではここだけではないかと思います。日が暮れてからも穏やかな松島の景色を眺められるのはなんとも贅沢です。

〔付帯設備〕

休憩所は無料で使用できます。

40畳ほどの広さがあり、浴場や駐車場のキャパシティと比較してもかなり大きいです。
漫画もある程度の冊数がある為、入浴後もじっくり休める環境があるのは嬉しいところです。

松島での食事は観光地ということもあり、昼夜問わず割高になってしまいます。更に夕方以降であればそもそも開いている店が限られてきてしまいます。そんな中芭蕉の湯ではリーズナブルな値段で食事できます。ラストオーダーは19：20ですが、これでも松島では遅めの印象があります。

松島名物アナゴの天ぷらやあごだしのラーメン、仙台市のカレー店監修のカレーなどを扱っていたり、銭湯の食堂のような定食や蕎麦などかなり幅広く取り扱っています。

食事だけでの利用もできるので、できるだけ安く食事を済ませたいという方にもオススメです。
因みに受付横には休憩所とは別に、食事専用のスペースが仕切られて用意されています。

長期に亘って車で旅行している方や、宿泊費を抑えたいという方は車中泊も視野に入れていることが多いでしょう。松島にはいくつか無料駐車場が存在しますが、その中でも使い勝手が良いのが「町営三十刈駐車場」です。

この駐車場は300台以上駐車でき、繁忙期の昼間でも満車になることはなかなかありません。また、トイレだけでなく自販機や喫煙所も完備してあり、海に面する場所にも徒歩5分ほどで着いてしまいます。観光協会で車中泊について尋ねても、この駐車場を勧めて頂きました。

海まで5分ということは、芭蕉の湯まで徒歩10分程度で行けてしまうんです。もちろん次の日早朝から松島観光するのにも向いていますし、本当にちょうど良い場所にある駐車場です。

もし松島近辺で車中泊しようと思っている方がいるのなら、芭蕉の湯とセットでこの駐車場を使うことをオススメします。

貴重品ロッカー○
アメニティ○
喫煙所×
駐車場○