【聖地】 石川荘 | コスプレプランのあるアットホーム旅館 (栃木県那須町)

単純硫黄泉（硫化水素型）（低張性弱酸性高温泉）
成分総計276ｍg/kg　pH4.0　泉温70.1度

数ある那須湯本の源泉の中でも、石川荘では「奥の沢噴気泉」を使用しています。温泉の使い方としては加水のみとのことです。泉温が高い温泉であり、その日の泉温に合わせて水の加減を調整しているようで、熱すぎるよりもぬるくなってしまうのが怖いと女将さんがおっしゃっていました。

浴場の扉を開けるとほんのりと硫黄の香りが漂っているのに加え、湯気が充満しています。脱衣所の扉は開放しないようにとの注意書きがある為、換気は浴室の窓を利用しましょう。

最初に入浴した際は46度程とかなり熱めの湯温でした。2度目、3度目と数時間おきに入浴していくと、身体の慣れとは違い湯温が下がっていました。やはり加水での温度調整は難しく苦労しているようです。もし入浴時に熱かったら遠慮なくシャワーの水でうめても良いとのことでした。

若干緑がかった透明のお湯は仄かに硫黄臭がするもので、湯上りは肌がもっちりとします。泉温が高いのもありますが温まりやすい温泉で、冬の那須の冷たい風を受けても湯冷めしにくい温泉でした。

新しい施設ではありませんが、清掃は隅々まで行き届いています。

元民宿ということで、インテリアや色合い、良くも悪くも雑多なところが飾らない昭和の実家感を醸し出しています。
また、観光のメインとなる温泉街から少し離れた場所にある為、日帰り入浴の際は他にお客さんがいないことも多く穴場な施設となっています。

■管理人からひとこと

画像の張り紙『両方空いているときは男湯・女湯の看板を掛け替えてお入りください』に何故かツボりました。自由度が高くて嫌いじゃないです

〔浴室内設備〕

浴室は2つあり、基本的に向かって右が男湯、左が女湯となっています。しかし明確な決まりはなく他にお客さんがいなければ札を掛け替えて好きな方に入浴しても良いそうです。

まずは右側の浴室からです。こちらの方が浴槽が大きく、10人ほど入れる大きさです。

浴室中央部には大きな柱がそびえたっています。その色が歴史を物語っています。

浴槽左奥のそこから源泉が供給されており、当たり前ですがその付近が一番熱いです。結構大きな浴槽ですが、湯口付近と右端の温度はそれほど変わりません。入浴時に熱かったら水でうめて待つしかありませんね、、、

次に左側の浴室です。こちらは小さく3人も入ればいっぱいな大きさです。

こちらはその大きさ故に熱くもなりやすいですが、水でうめやすいです。熱いお湯が苦手な方は、空いていたらこちらの浴槽を使った方が無難かもしれません。

〔付帯設備〕

通常の日帰り入浴での休憩場所はロビーのソファのみです。座り心地は悪くないのですが、長時間休憩するには厳しいものがありますね。

しかし、個人的にこの施設を激推ししたい点として日帰り個室利用プランがあります。
このプランは公式HP等には載っていないものの、事前に電話で確認し、宿泊等の予約状況に応じて利用できるプランです。

このプラン何がオススメかというと、まずは料金。通常の日帰り入浴であれば500円ですが、プラス1000円で客室を利用可能になります。時間はその日によって変動することがあるものの、だいたい8:00～19:00のほぼ半日の間お部屋を利用できてしまいます。その時間の間であれば勿論温泉にも入り放題です。

変な話、この時間中に3回お風呂に入ってしまえば日帰り入浴の元が取れてしまいます笑
Wi-Fiもありますのでワーケーションプランとして利用すれば、仕事が行き詰まったりしたら気分転換に温泉に入りに行くこともできます。

次にこの宿の方のサービス精神です。
個室利用がこの料金で利用できるだけでかなりお得なのに、お部屋に入るとこんなにもお茶道具が、、、

お茶を置いといてくれるだけでも嬉しいのにお菓子やコーヒー2種類も用意してくれています。ポットにはお湯が入っており、お湯がなくなったときにお願いすれば追加してくれます。

周囲にはお店があまりなく温泉街にでなければ食事できるところはありませんが、電子レンジもあるのでカップ麺や弁当を持ち込めば本当に一日中缶詰になって作業することができます。

因みに電子レンジに貼紙がしてあり、宿泊者の方々からの寄付で頂いたとのことです。このような善意が目に見えるほど良い場所というのは、筆者もこのプランを利用して身をもって感じました。

※コスプレイヤーの人は★5クラスの温泉です・・

石川荘は全国でも珍しいコスプレ可能な宿です。
以前ご紹介した福島県いわき市の旅館こいと(https://on-1000.com/spa/koito/)も実は石川荘でコスプレ旅館についてのノウハウを吸収しに行った経緯があるそうです。

余談ですがその際こいとの担当者の方は弱虫ペダルのサイクルジャージでコスプレをし、いわきから那須までロングライドをして訪問したそうです。趣味全開ですね笑

石川荘でのロケ地は宿の敷地内は勿論、温泉神社や那須ハイランドパーク等と多岐にわたり、いわき湯本とはまた違ったロケ地を提供しています。

宿の売店ではコスプレ宿らしく化粧道具も売っています。

その隣にあるパネルは那須湯本の温泉むすめ「那須一与」ちゃんです。那須湯本では数少ないパネル設置＆グッズ販売を行っており、訪問時は人気でグッズが枯れていました、、、

温泉むすめのグッズ購入を目的で訪問する方は、石川荘の公式Twitterや他のファンの方のTwitterで情報収集してから向かった方が無難です

喫煙所○ ロビー
貴重品ロッカー×
アメニティ○
駐車場○