高級感のあるレトロな旅館で良質な温泉を自然の中で満喫
今回ご紹介する「黒川荘」は、熊本県の温泉名所である黒川温泉の代表的な旅館です。
筆者が以前レビューした琴平温泉と同じ「湯のこころ」グループが運営する温泉旅館で、日帰り温泉用の設備が平成29年1月にリニューアルされました。
数々の温泉施設がひしめき合う黒川温泉は、そこだけで観光地として楽しめる所です。場所によってさまざまな泉質や風情が楽しめ、周辺の温泉3ヶ所の湯巡りができる「入浴手形」も販売されています。
また、食事処やカフェ、スイーツにお土産店なども集まっていますので、温泉に入らない方でも楽しめるでしょう。熊本県に旅行や観光で行く際は、ぜひともプランに入れて欲しいスポットのひとつですね。
私が訪問した1月は「湯あかり10周年」のライトアップが開催されており、竹で作られた鞠灯篭と筒灯篭が夜の黒川温泉を照らす幻想的で美しいイベント期間中でした。
多くの温泉が集まり、各旅館自慢の露天風呂が満喫できますが、施設によってはアメニティやドライヤーなどの設備が無いところもあります。また、宿泊者のために日帰り客の受付時間が15時前で終了する温泉もあるため注意が必要です。
その中で黒川荘は、設備が新しくアメニティやドライヤーが整っていて、日帰り客専用の浴室があるため夜まで利用できます。さすが「黒川」の名が入っているだけのことはありますね。
黒川温泉でどこに入ろうか、設備が整っているところはどこか、迷ったときには黒川荘で間違いありません。
もちろん、泉質も最高ですので、しっかりと感想をレビューしていきたいと思います。
まず黒川荘へのアクセスは、有名な観光地ということもあって最寄りの駅から黒川温泉行きのバスが出ています。バス停からは徒歩15分ほどです。しかし、あまり本数は多くないため、帰りも考えると車やレンタカーで行くことをおすすめします。
車の場合は、旅館入り口の手前に日帰り利用者(湯めぐりお客様)専用の駐車場が用意されていますので、中に入らずそちらを利用してください。
入浴の受付は、発券機で支払いをして券をフロントに渡して案内を受けます。
その他
- アメニティ◯
- タトゥー×
- 貴重品ロッカー◯(100円必要)
- 喫煙所◯(休憩室内)
- コロナ対策◯(消毒、検温、マスク義務、浴室換気、署名)
率直レビュー
施設名称 | 黒川温泉|黒川荘(日帰り)(熊本県阿蘇郡南小国町) * 2022年1月 訪問 |
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泉質 |
加水ありでも良質な温泉を体感できる 【源泉名】2号泉
こちらの源泉は非常に高温ということもあって、一度タンク内で加水した後に適量を掛け流しているとのことです。使用掲示が見当たらなかったため、スタッフの方に確認したところ丁寧に教えてくれました。 加水はありますが、元々の温泉成分が豊富なことと循環や消毒がされていないこともあって、非常に良い泉質を味わうことができます。 お湯の色は緑かかった白濁色で、日によって若干色味が変化し、タイミングによってはエメラルドグリーンに近いときもあるそうです。湯温は湯口との距離によって差がありますが、だいたい42℃前後に設定しているといわれました。 この日は底が見えないほどの白い濁りがあり、湯口からは高温で触れないほどのお湯が少しずつ流れていました。 泉質はナトリウムイオン、炭酸水素イオン、硫酸イオン、塩素イオンなどが豊富に含まれており、血行促進と保温保湿が期待できます。さらにメタけい酸が348mg /kgと非常に多く含まれていることから、高い美肌効果にも期待できるでしょう。 実際に入った感じは柔らかで肌触りの良いお湯でした。わずかな硫黄臭もあり、熱めの温泉ですが休憩しながら何度も入りたくなる心地よさです。湯上がりはしっかりと温まり、冬の夜の黒川温泉散策にも耐えられました。もちろん、お肌もすべすべです。 ■管理人からひとこと とある口コミによると宿泊用の方が源泉投入量が多く、鮮度が高いとの噂・・全国有数の温泉なので一度でいいから泊まってみたい(`・ω・´) |
雰囲気 |
洋風なレトロ感漂う旅館で自然豊かな露天風呂を満喫
旅館の外観は和風で厳かな感じですが、館内は洋風でレトロな雰囲気が漂っています。それでいて、黒川温泉を代表する旅館だけあって高級感もあり、スタッフの方々の対応もとても親切で丁寧でした。
日帰り温泉の利用者でも立ち入れるロビーや休憩室、喫茶なども洋風なテイストが取り入れられており、どこでも絵になる造りをしています。 露天風呂は植栽で豊かな自然を感じられ、目の前には「びょうぶ岩」とよばれる天然の巨石が雄大にそびえ立っていました。 |
充実度 |
黒川温泉の湯めぐりや立ち寄り湯としては十分な設備 (浴内設備)黒川温泉内では内湯と露天を楽しめる場所は貴重黒川温泉の立ち寄り湯では、主に露天のみの旅館や施設が多く、内湯まで入れるところは少ないです。また、アメニティやドライヤーが完備されているところも多くありません。黒川荘は、日帰り専用の浴室を設けているため利用可能な時間も長く設備も整った温泉です。
浴室は「きり湯」と「たけ湯」の2種類があり、男女日替わりで提供されています。
▼内湯 今回はたけ湯に入りました。 内湯は木造りの趣のある四角の浴槽がひとつで数人が入れる広さです。洗い場は3ヶ所で、それぞれにボディソープ・シャンプー・コンディショナーが設置されています。このアメニティは豆乳成分で作られていて、売店でも同じものが販売されていました。 お湯は緑かかった白濁色で底が見えず、温泉成分によって木の縁が滑りやすいため注意が必要です(手すり有り)。 湯口は1ヶ所から少しずつ源泉がかけ流されています。冬場で急に露天に出るのは寒かったため、内湯内に洗い場があって温まれるのは有り難かったです。 ▼露天 たけ湯の露天風呂はゴツゴツとした岩風呂で自然味溢れる魅力があります。岩は温泉の影響で小さな棘状になっている箇所もあるため注意が必要です。内湯よりも広々としていて、半分ほどは屋根に覆われているため多少の雨でも大丈夫でしょう。 季節によっては落ち葉などが入り込むことも多いようです。 ▼脱衣所 入り口付近に下駄箱とトイレがあり、100円で利用できる貴重品ロッカーがあります。洋服類は棚のカゴに置くスタイルです。 洗面台3ヶ所とドライヤーが2個設置されています。 (付帯設備)日帰りでも喫茶と休憩所が利用できる▼売店
お土産やオリジナルグッズ、アメニティで使用されているボディーソープ類など幅広く販売されています。 ▼家族風呂
3パターンのお風呂があり、すべて大きな窓のある内湯スタイルです。電話予約はできませんので、直接フロントで空き状況を確認する必要があります。 ▼休憩所
レトロ感漂う休憩スペースにテーブルと椅子が設置されています。 喫煙スペースや自動販売機、トイレも休憩所内に整備されています。 ▼喫茶 「ラウンジ喫茶 山ぼうし」日中は日帰り利用者でも入れる喫茶スペースで、夜はラウンジとして利用されます。 |
その他 |
黒川温泉街からはやや遠いが行く価値は十分にある 黒川温泉街の中心にある駐車場から黒川荘までは、徒歩15分ほどの距離で坂道も多く、ある程度観光もしたいという場合には近場の温泉の方が行きやすいかもしれません。 それでも、アメニティやドライヤー、内湯などのある温泉を求めている方は多いはずです。特に女性には需要が高いかもしれません。 中心を少し離れているからこそ、秘湯のように閑静で自然を感じられる環境でもあります。黒川温泉内でどこに行くか迷っている方は、ぜひ行ってみてください。 |
管理人オススメ度 | 4.5 黒川温泉で迷ったら黒川荘!自然に囲まれた広い露天風呂と良質な温泉、レトロな空間で癒しのひととき |
アクセス
住所 | 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6755-1 |
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駐車場 | あり(日帰り温泉利用者専用あり) |
Webサイト | http://www.kurokawaso.com/index.html |
電話番号 | 0967-44-0211 |
料金 | 日帰り入浴:大人600円 小人(12歳以下)300円 入浴手形:大人1300円 小人(12歳以下)700円 家族風呂:45分2500円 |
営業時間 | 10:30〜21:00(最終受付20:30) |
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