北見市にある「温根湯温泉」は、札幌から車で約3時間30分。 開湯120有余年の歴史を持つ温根湯温泉ですが、大型ホテルの廃業に伴う売店や商店街の相次ぐ閉店で、かつてのにぎわいは失われてしまいました。
温泉街には「温泉夢ひろば」があり、自由に利用できる足湯がありました。こちらにも天然温泉である証の温泉分析表がきちんと掲示されていました。
今も良きお湯が豊富に湧き、かけ流しの温泉はまだまだ元気よく沸いています。
温根湯温泉で今も賑わっているのが、源泉かけ流しのお湯を楽しめる温泉ホテル「大江本家」。温根湯温泉街の中でもひときわ大きく立派で素敵な温泉ホテルです。
今回は、北見市へのキャンプの帰り道に、日帰り温泉を楽しむため立ち寄ってみました。
広い温泉とかけ流し100%のお湯について、レビューします。
率直レビュー
施設名称 | 源泉かけ流し100%・開湯120年を超える温根湯温泉「大江本家」(北海道北見市留辺蘂町) * 2022年9月25日 訪問 |
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泉質 |
明治32年から続く!加温・加水・ろ過・循環を一切していない100%源泉かけ流し 泉質:アルカリ性単純硫黄温 PH値:8.8 源泉温度:53.7度 加温・加水・ろ過・循環なし 滅菌・入浴剤の添加なし 無色透明・無味・硫黄臭
温泉内は8つの浴槽と、露天風呂、ミストサウナがありました。湯船からどんどんお湯が湧き出て、床も温か。 ほのかな硫黄の匂いが漂います。 それぞれの温度は少しずつ違い、季節によって変わるようですが、低い場所は38度、高い場所は42度程度と表示されていました。 ちょうど良き温度にするためか、井水を加水しているところもあるようです。 お湯はつるつるとしたヌル付きと、硫黄臭が強く、温泉と感じる風合いで落ち着きます。 露天風呂の浴槽は二つありました。どちらも同じ温度に感じました。 内湯と同じようにヌル付きと硫黄臭を感じます。 屋根がないので大変開放的。ただ、立ち上がると街の方からこちらが見えるので女性は注意が必要です。 この日は大変お天気が良く、気持ちよかったです。後で資料を見ると、露天風呂もかけ流し100%で湯温は42度とのことでした。
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雰囲気 |
日帰り温泉客用の休憩室はナシ。食事つきプランはアリ。 大浴場は、1階が男湯、2階が女湯に分かれていました。大浴場前の一面の窓からは、大江本家の横を流れる「無加川」のきれいな流れが見え、癒されました。 大きく高級感が漂う温泉ホテルなのですが、ごろ寝スペースはなさそうで残念です。ホテルの日帰り温泉はそのようなところがほとんどですね。いつか宿泊してみたいと感じました。 お料理やお部屋からの景観は、大変好評のようです。 ロビーから大浴場へ向かう廊下には「大江本家」のこれまでの歴史年表が掲げられていました。 当時のインフラの整備はどれほど大変で多くの人の力が必要だったことかと想像し、令和の今もこうしてそのお湯が受け継がれているということに、とても感動しました。 大江本家の開館に尽力した先代の「大江 四志太」氏。今もロビーで静かにお客様を見守っていました。 ロビーには小さな池があり、鯉が泳いでいたり「大江 四志太」氏の胸像の隣には、鳥小屋があったりと、楽しくも癒される雰囲気です。 お子さんも楽しめるよう、子ども向けの絵本もたくさん置いてありました。 |
充実度 |
温泉ホテルのリッチな雰囲気を日帰りでも楽しめる こちらは女性の脱衣室のパウダールーム。さすがホテルなだけあって、アメニティが大変充実していました。 メイク落としや化粧水・乳液、ハンドソープ、綿棒、ボディクリーム、ティッシュなどのほか、BBクリーム(化粧下地・ファンデーション)もあって驚きました。 内湯の洗い場には、ボディソープ・シャンプー・コンディショナーも、また、タオルのレンタルがあるので、手ぶらでも大丈夫です。 日帰り入浴客は、ホテルのロビーが休憩スポットとなります。 自動販売機はありますが、軽食などの販売はありません。ランチやディナーと入浴がセットになった「日帰りプラン」は用意されていました。 温泉ホテルらしく大きな売店もあります。朝7時からオープンしているので、午前中に立ち寄ってもお土産を購入できます。立ち寄り温泉の中には、売店は午後からオープンというところもあるので、お土産を物色したい人にとって早いオープンはうれしいですね。 おすすめのお土産は「大江本家の湯」。入浴剤です。1回分で200円。おうちでも大江本家のお湯が楽しめます。筆者も購入し、自宅のお風呂に入れてみましたが、硫黄の香りと、とろみのあるお湯になり、大江本家のお湯を思い出しました。 最近、温泉の売店にはこういった温泉の素を置いているところが増えましたね。想い出になるので必ずチェックするようにしています。
お風呂から出ると、冷たい飲料水とコップが用意されていました。これもとてもうれしいサービスですね。 火照った体に冷たい水が沁みておいしかったです。
喫煙スペースがロビーの一角にありました。 タトゥーについての入館禁止の張り紙などはなかったので、特に制限はないようです。 また、女性の脱衣室にはベビーベッドがあったので、オムツの外れていない赤ちゃんもOKのようです。 脱衣室は全て鍵付きロッカーでしたが、その他にも鍵付きの貴重品ロッカーも備えてありました。 |
その他 |
周辺観光も楽しめる 「大江本家」から車で約5分程度のところには、道の駅「おんねゆ温泉」や、「北きつね牧場」、「山の水族館」などの人気観光施設が軒を連ねます。大きなからくり時計が目印です。 北見市の特産品である白花豆のソフトクリームは、ここだけの味わい。ぜひ食してみてください。 北きつね牧場は、すぐ間近できつねを見られる希少なスポット。広い場所でのびのびと暮らすきつねたちを観察できます。 また、山の水族館は、川で生きる魚を自然に近い状態で展示している水族館。外にある池を水槽にし冬に凍った水の下で元気に生きる魚たちを見ることができます。こちらも大変人気のスポット。温根湯温泉には「大江本家」のほかにも多くの立ち寄り温泉があるので、温泉と共に楽しんでみてはいかがででょうか。 【管理人のつぶやき】 管理人もこちらに訪問したことがあります。大きな旅館ホテルですが、温泉の質が意外にも高かったので驚きました。 日帰り温泉で訪れるとタイミングによっては人が少なく広い浴室を貸し切りのように利用できたのも印象に残っています。今度家族連れて泊まってみたいですね。 あと『北きつね牧場』も行ったのですが、このサイトで使われている写真のキツネはここで撮影しました。
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管理人オススメ度 | 4.5 広々としたホテル温泉なのに源泉100%のかけ流しを提供。明治時代から守られてきた温泉を味わおう |
アクセス
住所 | 北海道北見市留辺蘂町温根湯温泉1区466-1 |
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駐車場 | あり |
Webサイト | https://oehonke.com/ |
電話番号 | 0157-45-2711 |
料金 | 大人900円 こども400円 |
営業時間 | 14:00〜21:00 |
定休日 | なし・不定休 |
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