趣のある自家源泉の旅館　國崎 (長崎県雲仙市小浜町)

[泉質名]食塩泉
[泉温100℃]

國崎の温泉は「食塩泉」。自家源泉という、温泉が湧いてくる場所を敷地内に持つ國崎だからこそなのか、濃い食塩泉を楽しむことができました！

海水とまではいきませんが、塩辛い温泉のため少しもったりとした浴感です。食塩泉のため、目に入るととてもしみますので注意が必要しましょう。

内湯にある浴槽にはむきだしのパイプがあり、源泉がかけ流しされています。シャワーも源泉を利用しているため、温度にむらがありました。しかし、シャワーの温度が上がらない・・冷え冷えのシャワーで体や頭を洗ったおかげで、ゆっくりと長湯を堪能しました。

國崎の外観は和風レトロな旅館！趣があり、住宅街の中に突然現れるようなギャップもあります。

入口をくぐり、土間で靴を脱いで上がりましょう。木造づくりのため柔らかな木の床からじんわりとぬくもりが伝わってきます。

入口横にある宿泊者用の談話室にはふくろうや鞠といった和風の小物が飾ってあり、懐かしいような温かみを感じます。入口から細い通路をまっすぐ歩くと左手側に大浴場の入口がありました。右手奥には宿泊者用の客室らしきお部屋があります。

館内はこぢんまりとしていて、古き良き日本建築の名残が随所に感じられる建物です。廊下や脱衣スペースは狭いですが、ゆっくりとした一人旅にはもってこいだと思います。

スーパー銭湯のようないまどきのオシャレさは薄い一方、レトロモダンで落ち着いた雰囲気がとても好印象です。

[浴室設備]

國崎の浴室設備は内湯のみにあります。源泉かけ流しのため、写真の右奥のパイプから絶えずお湯が出ています。

浴槽の真ん中には大きな段差があり、ゆったりと半身浴が楽しめます。お湯から出る際はスネを打たないようお気をつけください。（私はスネを打って1人で悶えていました）

人がいなければ岩にもたれかかり、寝湯のようにリラックスすることもできます。

[付帯設備]

貸切風呂は3カ所もあります！ひのき風呂、岩風呂、露天風呂と異なる魅力の3種のお風呂です。

画像出典：旅館國崎公式ホームページ（https://kunisaki.jp/）より

画像出典：旅館國崎公式ホームページ（https://kunisaki.jp/）より

画像出典：旅館國崎公式ホームページ（https://kunisaki.jp/）より

貸切風呂は日帰りでの利用も可能です。ただし宿泊のお客様が優先のため、事前に電話で確認することをおすすめします。ほかに家族風呂もあるそうですが、こちらは利用中でした。

日帰り利用は、残念ながらお食事などの飲食スペースがありません。一方で自家温泉を長時間味わえるのはとても贅沢な過ごし方だと思います。

貴重品ロッカーはありません。脱衣所には天袋ほどの広さの鍵付きロッカーが3つあります。基本的にはかごの利用になるようなので注意が必要です。

嬉しいことにアメニティはかなり充実しています！

内湯内に置かれているシャンプー、コンディショナー、ボディソープはZIRAで統一されていました！

脱衣所の洗面台には、こちらもZIRAのクレンジング泡洗顔と化粧水、乳液もあり自由に使えます。

とても香りがよく、長時間の温浴でもちもちに柔らかくなった肌にしみ込んでいくようでした。

駐車場は建物から徒歩1分ほどの場所に、10台分の無料スペースがあります。住宅街の通路を進むため、対向車とすれ違う際は譲り合うといいですね。

レトロモダンな雰囲気やアメニティが多いことも踏まえると、女性一人でも気軽に立ち寄れる美肌の湯だと感じました。家族風呂や貸切風呂もおすすめで、ファミリーでの利用も向いています。

國崎のキャッチフレーズ「ちいさな大人の隠れ宿」がぴったりの温泉旅館でした。レトロモダンな旅館を気軽に楽しみたい人はぜひ國崎へお越しください！