立願寺温泉ホテル 湯里 (熊本県玉名市)

【源泉名】不明

【泉質】アルカリ単純温泉　泉温47℃

【成分】不明　トロン泉あり

湯里は「何も足さない、何も引かない」という立札や、公式ホームページで「すべて源泉かけ流し」と表記していますが、成分表や使用掲示が何もありません。

お湯は柔らかくトロッとしたアルカリ温泉という感覚はしっかりとありますが、詳細が分からないのは残念です。匂いは特になく消毒臭も感じません。

循環装置はなく、内湯と露天風呂のどちらもかけ流し状態となっています。

内湯は2浴槽あり、体感湯温は41℃ほどの少し高めと、40℃以下の少しぬるめに分かれています。

露天風呂も中央で仕切られて2つの浴槽になっていましたが、どちらもやや冷たいと感じる温度でした。温水プールよりマシな温度ですが、わざとなのかトラブルなのかは分かりません。

トロン泉の入浴スペースもあり、仕切られて別の温泉という扱いになっていますが、こちらは循環が利用されているようです。

トロン泉はあまり知らなかったので簡単に調べたところ、トロン原石やトロン浴素を利用した厚生労働省認定の人工温泉とのことでした。

高い遠赤外線効果があり、体の芯から温まるため肩こりや冷え性などの改善に期待できるそうです。

ホテルの外観や内観を含めて、全体的に設備は年季が入っています。

浴槽やロッカーなど古さを感じるものの、しっかりと清掃はされているようです。

（浴内設備）湯温の異なる浴槽と珍しいトロン泉は魅力的

▼内湯

・あつ湯（体感41℃前後）

円形の浴槽で熱めのお湯がかけ流されています。もうひとつの浴槽の半分ほどの広さで、流れたお湯がぬる湯の浴槽に入る仕組みです。

・ぬる湯（体感40℃以下）

メインの浴槽で熱湯よりも広く10名ほどはゆったりと入れるでしょう。

・トロン泉

ガラス張りで仕切られており、中には寝湯と泡風呂エリアがあります。表の説明書にはラジウム泉の効果もあるとのこと。

扉近くには「トロンサウナ」と表記されていますが、室内は特に暑いわけではなく、サウナが何を意味しているのかは分かりません。

▼露天

岩風呂で中央を仕切って2つの浴槽にされています。どちらも同じ温度で特に違いはありません。

冷たく感じるほどの温度で、35℃以下だと思われます。

湯口からは内湯とほぼ同じ温度の温泉が出ていたので、外気の影響を受けやすく冷めやすい浴槽なのかもしれません。

冬場も同じ温度設定だと、寒くてまず入れないでしょうね。

▼洗い場

アメニティとしてリンスインシャンプーとボディソープがあります。

コロナ対策として、半分ほどはシャワーを止めて使えない状態になっていました。

▼脱衣所

ロッカーを利用する場合は10円が必要で、ほかにはカゴ付きの棚が設置されています。

無料ドライヤーと洗面台が利用可能です。冷水機はありません。

（付帯設備）立ち寄り湯としては最低限の設備

▼2階ロビー（休憩スペース）

後から調べているときに気づいたため写真はありませんが、2階にはおしゃれで落ち着いたロビーがあるそうです。

広さもあり休憩スペースとしても使えるようです。

▼展望所

こちらも後から知りましたが、エレベーターで上がれば展望所もあるそうです。

▼売店

フロントの前には省スペースの売店があり、お土産や入浴に使えるアイテムが置いてありました。

温泉入り口には自動販売機も設置されています。

▼三ツ川小学校跡地キャンプ場

前述しましたが、こちらの温泉が管理しているキャンプ場で、湯里から車で10分ほどの距離にあります。

キャンプ場利用者は、湯里の温泉券が付いてくるのでお得です。

穴場で利用者が少なく、小学校の面影が残る校庭でのんびり過ごせるキャンプ場でした。

温泉の詳細は分からないものの、源泉かけ流しと謳われている玉名温泉に400円で入れるのはお得です。

さらにトロン泉にも入れるため、1度で2度おいしい温泉といえるでしょう。

2024年11月現在、毎週火曜と金曜は立ち寄り湯が15時からのオープンになりますので、利用する際はご注意ください。