今回は栃木県那須町の『雲海閣』に訪問しました。
雲海閣は那須湯本温泉にある素泊まりの温泉宿です。ロケーションとしては那須温泉神社や那須町観光協会のある温泉街のメインロードから一本裏に入ったところにあり、観光拠点として宿泊するにも観光の帰りに寄るのにも使いやすい場所にあります。
那須町観光協会には路線バスが通っており、そこから徒歩10分もかからない場所にあります。この付近は起伏に富んでいるのでちょっときついかもしれませんが徒歩で行けない距離ではありません。
今回は訪れたのが夜且つ周囲には電灯がない為外観の写真がまともに撮れず申し訳ありません、、、
玄関に入って左側にはロッカーがありますが、こちらは100円使用の有料ロッカーです。他にはロッカーがないので、心配な方はこちらに預けましょう。この正面に受付がありますのでそこで入浴料を支払いましょう。
ここから温泉までの道のりはちょっと歩きます。
受付から廊下を進んでいきます。
この階段の途中に分かれ道があります。写真の上部を見て頂ければ分かるのですがまっすぐ進むと硫黄泉、右に曲がるとミョウバン泉の表示があります。
この看板とミョウバン泉の方ですが注意しないと見落としやすく、更に電気がついておらず光も入らずで本当に入って良い場所か初見では判別がしにくい所ではあります。
とりあえず硫黄泉の方に足を進めると、急に坑道のような道が現れます。RPGのダンジョンに紛れ込んでしまったかのようです。
ここは天井が低めで、身長180cmくらいの人は屈まないと頭をぶつけてしまいます。
これを抜けると次は趣のある階段が現れます。
この先にやっと硫黄泉の浴室がありますが、ここもちょっと見落としやすい。階段を降りた先を直進せずに180度後ろを向いて浴室が現れます。
率直レビュー
施設名称 | 【源泉掛け流し素泊まり旅館】雲海閣(栃木県那須町) * 2020/12/24 訪問 |
---|---|
泉質 |
那須湯本名物『鹿の湯』ともう一つの源泉を楽しめる 泉質 雲海閣には成分分析書が掲示されていませんでしたが、硫黄泉は鹿の湯源泉、ミョウバン泉は奥の沢源泉らしいので、それぞれ使用している施設から泉質説明を引用しています。 まずは硫黄泉の方から紹介していきます。 浴室はかなりシンプルで内湯二つのみです。水道やシャンプー・ボディソープは一切ありません。脱衣所・浴室には硫黄の臭いが漂っていますがくどい印象は全くありません。 向かって左側が体感44度ほど、右側が41度ほどの温度で、それぞれ4人ほど入れる大きさです。 それぞれの浴槽の中央に湯口があり、湯量で泉温を調整しているようです。
特に左側の浴槽ですが、熱く感じたら湯もみ板があります。水道がないので水で埋めることはできませんが、湯もみ板で対処できます。
次にミョウバン泉の方です。前述しましたが階段の途中にあり見逃しやすい為注意が必要です。電気がついていなくとも壁にはスイッチがあります(点灯しても暗いのですが、、、)。 ミョウバン泉も内湯が一つのみのシンプルな浴室です。こちらは4人くらい入れる浴槽で41度ほどの泉温です。一つ注意点と言えば、浴槽内外問わずタイルが剥がれて中の石やコンクリートが露出してしまっている点です。特に浴槽内は足やお尻が痛くてまともに入浴できないような場所が多いのでポジション取りが重要です。
こちらにもシャンプー・ボディソープはありませんが蛇口が一つだけあります。特に髪を洗う際にはこちらの浴室の方が良いでしょう。 ミョウバン泉は無色透明かつ臭いにも癖がなく、老若男女入りやすい温泉と言えるでしょう。こちらは肌がスベスベでもっちりとする温泉です。 本来であればほんのりと硫黄臭がするはずの源泉なのですが、先にもっと濃い硫黄泉の方に入ってしまったせいか臭いの特徴があまり感じ取れませんでした。 |
雰囲気 |
入館する人を選ぶ、まるでダンジョン温泉 ここまでの写真と文を見てもらうとわかるでしょうが、かなり経年劣化が進んでいる施設です。写真はありませんが床のクッションフロアがぼろぼろになって剥がれているところもありました。その他にも館内はお世辞にも綺麗と言えるものではないでしょう。硫黄泉に関しては混浴ですし、女性にはハードルの高い温泉です。 しかしこの鄙びた雰囲気、好きな人には直球どストライクな施設です。 また、那須湯本温泉の名物日帰り温泉施設「鹿の湯」と同じ源泉を使用しています。鹿の湯は知名度の高さから休日は特に混雑する施設であり、なかなかゆっくり入浴できる施設ではありません。 それも雲海閣ならばお客さんが少ないので独泉できる確率が格段に向上します。浴槽の数こそ鹿の湯に敵いませんが、鹿の湯よりも入浴料金が安く営業時間が長く、入浴もかぶり湯もじっくりできてしまいます。どうしても鹿の湯でなければならない理由がなければ、筆者は雲海閣を選んでしまうでしょう。
|
充実度 |
アメニティ類は各自準備 〔浴室内設備〕硫黄泉・ミョウバン泉ともにシャンプー・ボディソープ類はありませんし、ドライヤーもありません。それぞれ必要な人は各自持ってこなければなりません。 露天風呂もありませんがミョウバン泉には窓がついており、多少外の景色を楽しむこともできます。 〔付帯設備〕食事やゆったり休憩する場所はありません。休憩所として利用できるのは玄関右側のこのスペースだけです。 灰皿もありますのでここが喫煙所としても機能しています。ここでの食事はできませんが、徒歩圏内に温泉街のメインロードがありますのでそちらで観光がてら喫食することができます。
|
その他 |
喫煙所○
|
管理人オススメ度 | 4.5 まるでダンジョンな超玄人向け温泉 |
アクセス
住所 | 〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本33 |
---|---|
駐車場 | あり |
交通機関 | 那須町観光協会から徒歩10分弱 |
Webサイト | なし |
電話番号 | 0287-76-2016 |
料金 | 400円 |
営業時間 | 9:00~20:00 |
定休日 | 不定休 |
h 読者レビュー
まだレビューはありません。この温泉に行ったことがある方、ご自身のレビューを投稿してみませんか?