5つの源泉からなる旭岳温泉「湯元 湧駒荘」 (北海道上川郡東川町)

Çトップページ温泉レポート北海道5つの源泉からなる旭岳温泉「湯元 湧駒荘」

北海道東川町は、旭川市の隣町にある人口8,000人ほどの小さな町です。街並の美しさや、オシャレで北欧のような雰囲気から、北海道外からの移住者が多く話題の街。

人口増加率が高く北海道第一位。さらに、2023年「街の住みごこちランキング」でも第一位と大変人気です。

旭川空港から車で約10分、隣町の旭川までも車で約15分、人気のカフェやイベント開催も多く、子育てしやすい町というのが理由でしょう。

東川町の人気の理由のひとつが「旭岳の麓の街」ということ。山の水の豊かさから、北海道で唯一、上下水道のない町でもあります。

何十年・何百年かけてゆっくりと地中を通った水は、生活水の利用は無料で使うことができるのだとか。

また、その湧き水で作られるお米や野菜などの作物もおいしく、東川米としてブランド化されています。

そして、旭岳の麓には「旭岳温泉」があります。8つの温泉宿があり、その中には日帰り入浴ができる宿も何軒かありました。

今回は、湧駒別温泉「湯元 湧駒荘」の日帰り温泉に行ってきました。旭岳温泉の中で一番初めにできた温泉旅館です。

「湧駒荘」の源泉は5つ。そして「神々の湯」「ゆこまんの湯」「シコロの湯」の3つの内湯があります。日帰り温泉は、「神々の湯」のみの利用が可能です。

素晴らしい自然とお湯について、レビューしましょう。

【管理人からひとこと】

上記写真でわかるかと思いますが『秘湯を守る会』会員宿です(`・ω・´)

率直レビュー

施設名称 5つの源泉からなる旭岳温泉「湯元 湧駒荘」(北海道上川郡東川町) * 2023年1月27日 訪問
泉質 星 5

5つの源泉からなる豊かな泉質。なめらかで鉄臭のする湯

泉質:硫酸塩酸・正苦味泉「マグネシウム」、石膏泉「カルシウム」、炭酸水素塩泉「アルカリ金属」、緑ばん泉「鉄」

(今回入浴した「神々の湯」の浴槽のひとつは、正苦味泉「マグネシウム」「ナトリウム」「カルシウム」ー硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉(旧泉質名:芒硝泉)です。)

Ph値:6.5

加温・加水・塩素消毒・循環なし、かけ流し100%

金気臭・弱い金気味 

無色透明

「神々の湯」は、内風呂が2か所、露天風呂が1か所、洗い場は12か所ありました。
「湧駒荘」の元湯は旧名・芒硝泉。こちらのお湯は心地よい温度で、表示はありませんでしたが体感としては40度以上でしょうか。

湯の華も見えました。

同じお湯は露天風呂にも使われています。

内風呂のもうひとつの温泉は、「正苦味泉」で、体感温度は36度から37度くらいでしょうか。
入った瞬間はぬるい〜ちょっとだけ冷たい感じですが、長湯していると体が温まってくるから不思議ですね。

「正苦味泉」は、「目薬の湯」とも呼ばれていてホウ酸が含まれているのだとか。日本国内でも珍しいお湯だと聞きました。

露天風呂へのドアには氷と霜がいっぱいでした。
この日の最低気温はマイナス24度。

入浴した午後1時過ぎでもまだマイナス15度くらいだったと覚えています。

真っ白な雪景色を見ながらちょっと熱めのお湯が気持ちいい!

どの浴槽のお湯もぬるつきや金気臭がしました。また、長く入っていると体の表面がピリリとしてくるのを感じました。

この露天風呂、きっと季節を通して素晴らしいのでしょうけれど、絶対に冬がおすすめです。
北海道の自然のすばらしさ、気温の低い中で外気に触れながら温泉に入る醍醐味を味わえます。

雰囲気 星 4.5

山小屋風のオシャレな雰囲気ながら歴史ある宿

内湯の天井と壁は木を使っています。扉を開いて中へ入ると木の香りが強く漂い、とても気持ちが良かったです。
天井の造りは、昔ながらの合掌造りのようで素敵でした。

 

ロビーには、石造りの暖炉がありました。
本物の薪を燃やしているので、はぜる音や薪の燃える香りに癒されます。

「集いの炎」と呼ばれるこの暖炉は、勇駒荘の本館を工事中に地下から掘り出された岩を使って作られています。
旭岳の姿を基調にデザインされているとのこと。
温かみがありながら、この地にマッチした出座人がステキでした。

周辺にはソファがいくつもあり、日帰り入浴客も利用できるので、お風呂上りもゆっくりできます。

周囲は山の麓なので自然の作り出す景色が広がります。

温泉まで向かう館内の廊下や、客室、露天風呂、内湯からと、様々な場所から美しい大自然を堪能できます。

大正時代に開湯した温泉宿ですが、きちんと手入れ・手直しをされ、大変洗練されていました。
歴史を残しながらも、現代の感覚にもマッチしている温泉です。

充実度 星 4

特別な設備はないものの、景観とお湯の良さがすべて

正面から入館すると、正面には広いロビー、暖炉が出迎えてくれます。

ゆったりしたソファーで暖炉の火を眺め、いつまでもゆっくりと過ごせそう。

 

また、ロビーではいつも自由に飲める旭岳の湧き水が出ているスポットもありました。

もちろん筆者もいただきました。温泉水ではないので、金気臭などはせず、冷たくてすっきりしたおいしい味わいでした。

水を持ち帰るための空のペットボトルの販売もされていて、宿の心遣いを感じました。

売店もありました。
温泉といえば、お宿や温泉のロゴが入ったタオル、入浴剤ですが、勇駒荘にもあったのでもちろん買わせていただきました。

また、「白いコーヒープリン」も湯駒荘の夕食後のスイーツとして出されているもので大変人気なのだとか。
売店にあったので、こちらも購入しました。

白いのにコーヒーの味!ミルクの濃厚な味わいとぴったりです。
コーヒーを使っているのになぜ白いのかは、尋ねると教えてくれるそうですよ。

 

ちなみに、脱衣室前に鍵付きの貴重品ロッカーが、脱衣室にも鍵付きのロッカーがありました。

100円玉不要で使えるのが便利です。

脱衣室にベビーベッドはありませんでしたが、オムツを外して入浴しているお子さんがいたので、特に規制はないようです。

また、タトゥーや入墨に関しても警告はありませんでした。海外の登山客やスキーヤーも訪れる旭岳の麓のお宿なので、その辺りはソフトなようです。

尚、館内は全館禁煙でした。

【管理人からひとこと】

管理人も日帰りで訪問したことがあります。温泉もされながら宿泊したいなと思わせる荘厳な山荘でした。

結構広めの休憩所があった記憶があるのですが(ほぼ貸切状態でゴロゴロしてました・・)コロナとかで廃止になったのでしょうか。とにかく私もお勧めです。

その他

勇駒荘へ行くなら、「旭岳ロープウエイ」にも乗ってみて

「湯駒荘」から車で約2分、旭岳ロープウエイ乗り場と、山麓売店があります。
売店では北海道ならではのお土産品、お酒、お菓子、食品などのほかに、そこでしか買えないステッカーやバッグなども。

見るだけでも楽しいのですが、時間が許せばぜひロープウエイにも乗ってみてください。
5合目まで乗せてくれるので、降りると旭岳が目前に迫ります。

東川町の中心部から車で約30分。秘湯であり人気のスポットである5つの源泉をぜひ味わってみて!

管理人オススメ度 5 星 5 旭岳温泉にある秘湯を守る会会員の複数源泉掛け流し山荘ホテル

アクセス

住所 北海道上川郡東川町勇駒別
駐車場 あり
Webサイト https://www.yukoman.jp/
電話番号 0166-97-2101
料金 大人1200円、子供(小学生)600円、幼児(小学生未満)無料
営業時間 12:00~18:00(19:00までの営業)
定休日 なし・不定休
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