休暇村乳頭温泉郷 (秋田県仙北市)

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今回は秋田県仙北市の『休暇村乳頭温泉郷』に訪問しました。

田沢湖で有名な秋田県仙北市には東北を代表する温泉郷である乳頭温泉郷や、全国一の強酸性泉を誇る玉川温泉を始め、沢山の温泉が湧いている温泉天国です。今回ご紹介する施設も名前の通り乳頭温泉郷にある七つの宿のうちの一つです。

最寄り駅であるJR田沢湖駅から車で約20分山の中へ入っていきます。施設の目の前にも駐車場はありますがこちらは宿泊者専用。その少し手前にもっと広い日帰り温泉客用の駐車場があるのでそちらを使いましょう。

公共交通機関で訪れる場合はJR田沢湖駅前のバスターミナルから、羽後交通バス乳頭温泉郷行きに乗り約45分で到着します。運行は約1時間に1本のようです。

乳頭温泉郷の他の宿は昔ながらの施設であり、趣のあるまさに秘湯といったものですが、休暇村は唯一ホテルとして営業しているとてもキレイな施設です。

フロントで入浴料を支払います。この際湯めぐり帖・湯めぐり手形を使用することができます。湯めぐり帖は乳頭温泉郷のいずれかの宿に宿泊した方のみ購入できるもので、宿泊した施設のフロントで購入できます。こちらは1800円で6つの施設に入浴することができます。

湯めぐり手形はJR田沢湖駅内にある仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」にて1500円で購入できる、ミニ桶・湯上り足袋がセットになったものです。こちらは乳頭温泉郷や玉川温泉を含む仙北市内の16施設で3回日帰り入浴できるものです。ミニ桶の裏側にはシールが3枚貼ってあり、入浴する際に1枚はがしてもらいます。

通常版は田沢湖のキャラクターである「たっこちゃん」のシールが貼ってありますが、筆者は温泉むすめが大好きなので乳頭温泉の温泉むすめ「乳頭和」ちゃんと玉川温泉の「玉川百合亜」ちゃんが刻印された限定品を購入しました。温泉むすめとのコラボ品は人気で欠品しやすいので注意です。

浴場へはフロントに向かって右の通路を進み、突き当たりのエレベーターで3階へ上がります。

3階に着いたら通路を更に突き当たりまで進みます。

脱衣所の入口には温度計が掲げられています。

脱衣所には硬貨不要の無料のロッカーがあります。

率直レビュー

施設名称 休暇村乳頭温泉郷(秋田県仙北市) * 2021/09/03 訪問
泉質 星 4

茶色に濁る炭酸水素塩泉と爽やかな単純硫黄泉

①乳頭の湯:ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)
成分総計2728mg/kg pH6.7 泉温53.1度
②田沢湖高原の湯:単純硫黄泉(硫化水素)(低張性弱酸性高温泉)
成分総計316.2mg pH5.4 泉温59.1度

2種類の全く異なる泉質を楽しめますが、どちらの源泉も高温のため加水のみされています。

①乳頭の湯は淡くほうじ茶色に笹濁りしており、湯口付近は特に析出物が堆積しています。この色は豊富な鉄と炭酸水素からなっているものだと思われます。また、浴槽内には細かな茶色の湯の花が舞っています。
スルスルとした肌触りながらしっとりとしており、明らかに美肌になるのが分かる温泉です。湯上りはサッパリとしており、その濃厚そうな見た目の温泉とは裏腹にクセがなく入りやすいです。

②田沢湖高原の湯は透明感のある薄い緑色をしている単純硫黄泉です。乳頭温泉郷の他の硫黄泉はパンチの強いものが多いのですが、休暇村だけはサッパリとしたシンプルな単純硫黄泉です。こちらも乳頭の湯と同程度の細かさの湯の花が舞っています。

突っ張るような肌触りで、湯上りはサラサラとしています。まさにサッパリ系単純硫黄泉のお手本といったような泉質です。

 

雰囲気 星 4

山の中にありながらかなりキレイな施設

施設周辺は電波が通じますが、数分車を走らせるだけで携帯の電波が通じなくなるような山の中にありながら、とてもキレイで新しいホテルです。乳頭温泉郷の他の宿は昔ながらの湯治宿といった趣が強い中、流石休暇村といったところでしょうか。温泉慣れしていない方や女性にも自信をもってオススメできる施設です。

周辺には遊歩道もありハイキングを楽しむことができます。

 

充実度 星 2.5

乳頭温泉郷の〆にもピッタリでバスの時間調整も◎

〔浴室内設備〕

内湯は①乳頭の湯とあつめの②田沢湖高原の湯の二つの浴槽があります。
乳頭の湯は10人ほどゆったりと入れるもので40度前後。
田沢湖高原の湯は4、5人ほど入れる大きさで42度前後の設定になっています。

露天風呂はぬるめの②田沢湖高原の湯です。
こちらは場所のとり方次第で8人は入れる大きさで41度ほどの温度です。
露天風呂の周囲をブナ林が囲んでおり、大自然の中でマイナスイオンを浴びながら温泉に浸かることができます。
これら3つの浴槽の温度差を利用することで交互浴も捗ります。

〔付帯設備〕

休憩所という規模ではありませんが、館内には3ヶ所ほど座れるところがあります。
まずはロビー。こちらが一番広い場所です。

次にエレベーターを上って3階に着いた目の前にです。こちらには数は多くないですが小説や絵本が置いてあります。この左側には喫煙所があります。

最後が脱衣所前です。ベンチのような腰を掛けられる椅子とマッサージチェアが脱衣所の左右に分かれて置かれています。

マッサージチェアの目の前はガラス張りになっており敷地の緑を眺めることができます。

また、昼食は平日12:00~、土日祝11:30~13:30まで利用できます。その他カフェは9:00~17:00と日帰り入浴で十分に利用できる幅があります。田沢湖駅まではそれなりに時間がかかりますし、施設前にあるバス停からのバスは1時間に1本ペースですので、時間の調整にも利用しやすいですね。

その他

ホテルだけでなくキャンプ場も併設している

実は休暇村乳頭温泉郷ではホテルだけでなく併設しているキャンプ場に宿泊することができます。キャンプ場はホテルから5分ほど下った場所にあり、フリーサイトはもちろん、電源付きのオートキャンプサイトもあります。キャンプ初心者でも安心なでぶらでもOKなプランも用意されています。

サイト使用料金も1030円からと安価で泊まれる上に、日帰り入浴が17:00までのところキャンプ利用者は19:30まで入浴することができます。
設備が整っていながら本格的な温泉に入れるのは嬉しいところです。

また、乳頭温泉郷の中でも一番遅くまで日帰り入浴をしている温泉です。他の宿はパンチの強い温泉が多いのですが、その湯めぐりの〆としてサッパリした温泉を楽しむのも良いと思います。筆者も今回の湯めぐりの〆として利用させて頂きました。

ホテル入口にある売店では、秋田各地の日本酒を利き酒として楽しむことができます。こちらは呑兵衛にはたまらないシステムです。

同じく売店では温泉むすめの乳頭和(にゅうとうのどか)ちゃんが出迎えてくれます。
しかも3種類のパネルがあるのは全国的に見てもかなり多いです。乳頭温泉郷の他の宿や田沢湖駅にもそれぞれのパネルが置いてありますが、この種類数はなかなかありません。ぜひ湯めぐりついでに他の宿でも探してみてください。

和ちゃんかわえぇ( ;´Д`)

喫煙所○
貴重品ロッカー○
アメニティ○
駐車場○

管理人オススメ度 4 星 4 空気きれい・・山の中でキレイな施設で2種類の泉質を楽しめるホテル

アクセス

住所 〒014-1201 秋田県仙北市田沢湖駒ケ岳2-1
駐車場 あり
交通機関 JR田沢湖駅から車で約20分
羽後交通バス乳頭温泉郷行きで約45分
Webサイト https://www.qkamura.or.jp/sp/nyuto/
電話番号 0187-46-2244
料金 600円
営業時間 11:00~17:00
定休日 不定休
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