大室温泉まきばの湯 (長野市松代町)

地下700メートルから汲み上げた温泉を竹筒から流しながらで提供している。 豪快な掛け流しではないが、常時排水し新しい温泉を注湯しているのが見て取れた。 無色透明の等張性弱アルカリ性温泉で約400Ｌの湧出量、湧出温は40.8度という丁度良い案配の温泉である。
※なお冬場のみ加温している表記

一見すると特段強い個性を放っていない様に見えるが カルシウム・ナトリウム塩化物温泉と言うことで、苦みがはっきりとする温泉である。

更に、掬って嗅いでみると硫黄の匂いがはっきりし、純然たる温泉であることを再確認させてくれる。 温泉の使用掲示のみならず長野温泉協会員として掛け流しの提供方式まで別途掲示されている。

一度貯湯してから少しずつ掛け流しとして提供している事まで書かれており運営側の掛け流しへの真摯な姿勢を感じ取ることが出来る。内湯と露天風呂どちらにも源泉が掛け流されており、露天風呂側に掛け流されている源泉から特に硫黄の匂いが強く感じられた。

やや小さめの温泉施設だが、比較的綺麗に整備されている印象で浴室は石床が敷き詰められた感じの浴室。 小高い丘に建てられているため、長野市街地を眺める事が出来るのだが、木々や雑草が邪魔をして 全体を一望できるとは言いづらい眺望であるのは大変勿体ない。

露天が見えないような配慮なのかもしれないが、これを改善すればもっと人気が出そうな気がする。あと後方側の山々の眺望も良い感じで自然感も感じられる。夜は星も綺麗に見えそうな感じである。。

受付を越えると、地元の野菜やりんごジュースなどが売られている。 10人少々が入れる内湯、15人前後ぐらいが入れそうな露天風呂の二つが設置されている。 別料金でサウナも使用できる。今回は利用しなかったが、まずバスローブかＴシャツ短パンどちらかを購入か借りるなどし、入室する仕組みらしい。鍵式なのはよくあるが珍しいパターンである。

一応クーラーの効いた休憩室が別の建屋にあり、地元の人の憩いの場所となっていた。 長机が10個ぐらい設置されており狭くはないが、リクライニングで休む様にゆっくり休むにはやや心許ない(というか迷惑になりそう)気がして長時間くつろぐのは難しいかなという印象である。

喫煙○