秘湯を守る会・会員宿 標高2000mにある極上温泉 | 高峰温泉 (長野県小諸市)

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秘湯を守る会・会員宿 標高2000mにある極上温泉 | 高峰温泉

今回訪れたのは長野県小諸市にある高峰温泉旅館である。当温泉は秘湯を守る会会員宿の旅館でもあり、日帰り入浴も受け付けているが今回は旅館宿泊レポートとしたいと思う。

高峰温泉は昭和31年に創業した由緒ある湯宿で高峰山の湯ノ丸高峰休養林という大自然に囲まれた山上に建てられた温泉施設である。有名な浅間山が近くにあり登山客や観光客も多く訪れている。

そんな山上に建てられた温泉なので、いろは坂もどきのグルグルとした峠道を登りながら走行しなければならず、車の運転が不得手な人は少し覚悟が必要かもしれない。

更に到着したと思ったら今度は舗装された道路では無く砂利道の道路を1㌔ぐらい看板を信じて走行することに。この道であっているのだろうかと不安にさせてくれるのは秘湯温泉ならでは。


到着すると駐車場は割と広めで高速バスが停車している。よくこんなとこまできたな。。どうやら新宿バスターミナル『バスタ新宿』から直通便が出ているらしい。交通手段を持たない人でもこれは大変嬉しいポイントでは無かろうか。

館内に入るとガスストーブが静かに焚かれており山荘の旅館のイメージ通りの内装。迎えてくれた受付の男性に館内の説明をして頂き、夜には星空観察会・朝は野鳥観察・昼は希望者は有料で付近の池の平湿原を周遊し案内するイベントを行っているとの事。

ただ温泉に入って静かに過ごす温泉では無いと言うのは素晴らしい。


靴や鞄を部屋まで持っていただけたり料金が後払いだったりとビジネスホテル慣れしている筆者はカルチャーショックを受ける。

案内された部屋は八畳で一人での宿泊も可能である。テレビや金庫なども普通に装備されている。


不便な山小屋を想定していたが一般旅館と遜色なくむしろ改築したのか新しく綺麗に整えられている。携帯の電波も問題なく使用できた。状況にもよるがwifiかテザリングを利用すればテレワークも可能なのではなかろうか。


窓からは木々を面前に眺められ窓を開けると野鳥のさえずりが聞こえてくる。更に嗅覚でもマイナスイオンや木々の香りが漂い、気持ちを落ち着かせてくれる。

余談だがトイレが自動開閉だったり、レトロな浴室が自動照明だったりと秘境温泉なのにハイテクな機能も持ち合わせているのが憎らしい(笑)


二階には飲泉所が設けられており、自由に飲んだり持ち帰れるようにペットボトルまで置いてくれている。源泉とはっきり硫黄臭がしイガイガ感を感じるまごう事なき良泉である。効能は糖尿病・痛風・肝臓病などと記載されていた。

その脇には望遠鏡も設置されていて登山系統の書籍も沢山置いてある。山が好きな人だとこれだけで一日中本に夢中になってしまいそうな専門的な蔵書が多い。


温泉に関する蔵書もあり、管理人は奇跡的にここで読みたかった『温泉批評』の旧ナンバーの蔵書がある事を発見。運命的な出会いであった。


そして肝心の温泉であるが、本館は温泉浴槽が三つある。
①日帰り客も受け入れているランプの湯
②宿泊客専用の2Fにある内湯・『高嶺の湯』(男)『四季の湯』(女)
③宿泊客専用の『名物』、露天の展望風呂である。

①と②は基本的に加温していないぬる湯・加温しているあつ湯の二種類の構成になっておりランプの雰囲気が良好なレトロ感漂う小さい浴槽である。こちらは宿泊中はずっと入浴する事が出来るらしい。

これだけでも充分なのだが、この温泉の最大の売りは③の露天の展望風呂である。一階の裏手から50m程森林の中を歩いた先にある温泉で極上の青白く硫黄臭のする源泉が少しずつ掛け流されている・・。


インスタ映えするようにか『標高2000m雲上の野天風呂』と大書きされた看板を尻目に雄大な山々と、その奥にそびえ立つ山々を眺める事が出来る。温い泉温なのでゆっくり湯に浸かることが出来、時間を忘れてしまいそう。

幸い宿泊客が少ない時期に訪れたので貸し切りの様に楽しめたが混む場合もあるようでその際は30分ごとに交代してくださいとの注意書きが掲示してある。

なお余談だがこの温泉施設、環境を配慮してアメニティ類を設置していない。代わりに『創生水』という水だけで体の汚れが落ちる物をカランやシャワーに使用しているとの掲示があった。源泉掛け流しを標榜する田舎の温泉で石けんなどを使用しないというのは決して珍しい事では無いが『創生水』が効果があるかどうかは是非訪問して試して見ていただきたいと思う・・

■夕食は18時から
今回は一泊二食付きのプランを選択。夕食は二階のフロア真上の食事処でいただく。茶碗蒸しや鮎の塩焼き・野草(?)の天ぷらなど自然から採れた物を純粋に利用した食卓に舌鼓をうたせて頂いた。夕方だったので山々から見える夕焼けも大変綺麗だった。


■20時半から『星空観察会』に参加してみるがまさかの中止
20時半~9時過ぎには旅館玄関前にて『星空観察会』というイベントを行っている。20時になるとインターホンで『これより観察会を始めます』的なアナウンスが全体に流れてくる。

残念なこと当日は雲が多かったために星を見ることが出来ず、一階の休憩所で旅館のオーナーがプロジェクターで付近で見れる野草や花・星や自然現象の説明を30分に渡り行ってくれた。

食事の時は8人ぐらい客がいたが、皆常連なのか今回はオーナーと自分含めて客が2人であった・・さみしい。

説明を聞いていて思ったのだが、本当に自然を愛していないとこれだけの説明は出来ないと思って感心してしまった。絶対に次回は星を見れるような日に訪問したい。

■小鳥のさえずりで目覚める・付近の眺望が素晴らしい
朝四時・・小鳥のさえずりで目覚める。建物付近を散歩したが高原植物や木々が生い茂っておりマイナスイオンがたくさんで爽快。綺麗な空気を吸いながら辺りを歩くと2000メートルにいるだけあり朝は雲海が遠目に見えた。(なお従業員の方曰く雲海自体は珍しくないがいつもみれる訳ではないとの事)散歩後は温泉に入りゆっくり体をあたためる。

■7時半から『野鳥観察会』に参加してみる
一階にて七時半から八時まで『野鳥観察会』が行われていた。
休憩室目の前にある野鳥の餌場から野鳥を観察するのだが・・今回はキジバト一匹しか見ることが出来なかった。

付き添って頂いた方曰く、普段はもう少しくるらしいとの事。あと夏場は餌場が多いので種類は逆に少なく、冬場は餌場が少ないため種類が多いらしいとの事。

■朝食は朝8時
朝食も同じく二階のフロア上にて頂く。ご飯と味噌汁はお替わり可能となっており、次の温泉訪問へのエネルギーチャージも完了である。


■今回は参加しなかったが・・
なお、上記でも述べたが保険料込みで朝9-12時に800円で『自然観察会』なる周囲の池の平湿原を周遊するガイドサービスも行っている。今回は予定があったので参加しなかったが、次回また宿泊する機会があれば参加したいと思う。

■まとめ
一泊二日だったが非常に濃い有意義な時間を過ごせた。都会の喧噪から離れ自然に囲まれると不思議と気持ちがリフレッシュする。温泉・レトロ・自然感だけでも十分な実力であったが、部屋も綺麗で眺望抜群の露天風呂や各種イベントなど話題に事欠かさない温泉で旅館であった。

最後は見送りまでして頂き、絶対に次回は良いカメラを持参して星を見ながら自然観察会にも参加したいと決意を新たにした管理人でした。

おススメ度 ★★★★★ 人生で一度は訪れたい温泉

ひとこと 部屋の綺麗さ・秘湯感・眺望・食事・温泉・イベント、、どれをとっても素晴らしい温泉でした。

高峰温泉
チェックイン 13:00-17:00
チェックアウト 07:00-10:00

日帰り温泉 11:00-16:00 500円
※露天眺望風呂は利用不可なので宿泊をおススメしたい

率直レビュー

施設名称 秘湯を守る会・会員宿 標高2000mにある極上温泉 | 高峰温泉(長野県小諸市)
泉質 星 5

加温浴槽・加温無しのぬるめ浴槽二種あり

■低張性中性温泉
■含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉
■成分総量2.1g/kg P.H6.7 源泉温度36℃

湧出量50Lの源泉を三つの浴室に使用し、掛け流している。なお飲泉も可能。

雰囲気 星 5

高原の大自然と内湯のレトロさは極上・館内は意外と新しい

高原の自然に囲まれた施設だけあり、自然の豊かさは豊富。自然の動植物に興味ある人にもおススメ。
もっと鄙びた旅館をイメージしていたが、照明やトイレが自動式だったり内装も綺麗で新しい。万人に受ける旅館だと思う。

その他
管理人オススメ度 5 星 5 野天眺望抜群!!高原大自然に囲まれたランプが灯る温泉旅館

アクセス

住所 〒384-0041 長野県小諸市 菱平704−1
駐車場 あり
Webサイト https://www.takamine.co.jp/
料金 日帰り 500円(1F内湯のみ利用可)
営業時間 日帰り 11:00-16:00(要確認)
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