札幌市の奥座敷・定山渓温泉。数々の大型温泉ホテルなどが立ち並ぶ、北海道内でも人気の温泉街です。その更に奥、中山峠へと向かう途中の山間に、温泉街から離れた温泉があります。
札幌市内から車で約1時間、定山渓温泉から車で約10分の場所にある「豊平峡温泉」は、1992年に開湯した源泉金気流し100%の温泉です。歴史は浅いのですが、温泉成分が強いからなのか昔からある歴史ある風情が温泉全体に漂う不思議な雰囲気。
豊平峡温泉のお湯は、空気に一切触れることなく直接浴槽に注いでいるため、酸化せず、濃厚な泉質がそのままに味わうことができる貴重な温泉。源泉のまま入浴できる温泉は全国的にも数少ない温泉かもしれませんね。
公式サイトを事前に見て、どんな温泉なのかなかなか想像できずも、わくわくしながら向かってみました。
率直レビュー
施設名称 | うろこ状になった石灰華の床は圧巻!本物の証 | 豊平峡温泉(北海道札幌市) * 2021年11月18日 訪問 |
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泉質 |
何層にもなったミネラル分の結晶が床一面に!お湯はつるつる触感
泉質:ナトリウム炭酸水素塩 塩化物温泉 温泉の入り口に看板が掲げられていましたが、源泉100%で全浴槽かけ流しです。一切循環はしていません。湧出量は1号井戸が毎分50リットル、2号井戸が毎分200リットル、とのことでした。内湯はなかなかの高温でしたが、露天風呂はぬるめ。訪れた11月の北海道はすっかり寒く、露天風呂はちょっと寒かったです。 |
雰囲気 |
濃厚な温泉の雰囲気が伝わる石灰華が何層にもなった床に驚き
開湯して約30年の月日が流れると、このようになるのでしょうか。 この石灰華の部分はとても滑るので、浴槽に入るときは十分注意しなければなりません。 お湯の触感はぬるつきはなくサラリとしていて、匂いもありません。ただ、肌を触るとつるつるすべすべするのはわかりました。内湯の浴槽は深めなので、しっかり首までつかることができるのでよく温まります。高温すぎずぬるすぎず、ちょうど良い温度なので長く入っていることができました。 ちなみに洗い場は5個か6個しかなかった気がします。さらに、シャワーも弱めなので、「お風呂」としての機能を求めたい方には向かないかもしれませんね。
露天風呂は「日本最大級」と公式サイトに記載があったので、期待大! 入ってみると広く大きな浴槽ではありましたが、たくさんの岩や石が埋め込まれていて、景観もさほど期待するほどでもなく、何より温度がぬるくて寒かったです…。もう一度内湯に戻りゆっくり温まりました。 露天風呂は男女日替わり制で、この日の女性の露天風呂は「無意根の湯」という水車のある露天風呂でした。
何となく飲泉は効果が表れすぎて、体に変調をきたすかも!?と怖いので、体験したくないのですが、記事を書く上ではプロ意識で飲みました!!! 飲んだというよりは「ひと舐め」程度ですが、味はもうなんというか甘めの塩水です。これを200cc飲むことは無理だなぁと思い断念しましたが、常連さんなのかごぐごくと飲んでいる方もいました。効能効果については特に触れられていませんでした。 |
充実度 |
館内が狭い…のびのび休憩できる場所はなし!インドカレー店は大盛況 温泉の入り口へ入って靴を脱いでいると、温泉ですか?お食事ですか?と聞かれて不思議に思っていましたが、中へ進んでいくとスパイシーな香りと行列が!インド料理のお店がありました。満席の上、行列ができているのですから、大変人気のお店のようです。 温泉へ行ってみると、温泉よりもインド料理店の方が人数が多かったので驚きました。おいしいのでしょうね! 筆者は午後に伺ったので、食べられませんでしたが気になりました。 マッサージルームもありました。価格は抑えめかもしれませんね。 休憩する場所は少し椅子があるのと、入り口玄関横にベンチのようなものがあるだけで、横になったりする場所は見当たりませんでした。公式サイトには大広間とあるのですが、コロナ禍で閉鎖中だったのかもしれません。 その他、料金を支払う場所にほんの少しお土産品があって、「豊平峡温泉の元」のような入浴剤が売っていました。
ちなみに喫煙ルームはなく、レストランも禁煙。喫煙したい方は、建物の外にあるバス停のそばの喫煙所でなら喫煙OKです。 お客さんの中には、赤ちゃんもいたのでオムツの取れていない乳児の入浴も良いようです。また、タトゥーが手首に入った方も入浴していたので、入墨・タトゥーの方も特に規制はないようですね。 |
その他 |
入浴料がちょっと高い?
内湯がひとつと広い露天風呂、リンスインシャンプーとボディソープあり、タオルレンタルは別料金で大人の入浴料は1,000円でした。 この泉質ならば納得!と考えるか、ちょっと高いかも…と思うか考え方の違いかもしれませんね。 休憩スポットも狭く、あずましくない(北海道弁です)、ゆっくりできず、入浴後はそのまますぐに帰りました。 けれど、筆者は初めて見る石灰華と秘湯のような雰囲気を味わえたので、とても良かったです。 |
管理人オススメ度 | 5 知る人ぞ知る?30年の歴史を紡ぐ石灰華のある内湯は魅力的! |
アクセス
住所 | 北海道札幌市南区定山渓608−2 |
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駐車場 | あり |
Webサイト | https://hoheikyo.co.jp/ |
電話番号 | 011-598-2410 |
料金 | 大人1,000円 子ども500円 |
営業時間 | 10:00 ~ 22:30 (最終受付 21:45) |
定休日 | 不定休 |
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