北海道の空知地方にある「歌志内市」は、2023年度現在の人口は2739人と大変小さな町で、全国47都道府県792市の中で最も人口の少ない「市」です。
札幌市内からは道央道の利用で約1時間、旭川市内からは国道の利用で約1時間の距離にあります。
もともとは炭鉱業が盛んでしたが、時代と共に衰退していきました。
町の中を流れる「ペンウタシュナイ川」に沿った街並みと、周囲を山に囲まれた景色が、ヨーロッパの山脈にある「チロル地方」に似た雰囲気を持つことから、歌志内市内の街並みはヨーロッパ風デザインの建物が多く散見されます。
今回訪れた「チロルの湯」もかわいらしい北欧の雰囲気です。山間の街なので、ちょっと不思議な感じ。有名なドラマの撮影スポットも。道の駅は特に名物やお土産品は販売していないが、希少な町にある温泉と言えるでしょう。
旧炭坑の坑口から湧き出る天然温泉「チロルの湯」は、道の駅に隣接していました。
詳しくレビューしましょう。
率直レビュー
施設名称 | 日本で一番人口の少ない「市」うたしないチロルの湯(北海道歌志内市) * 2023年3月 訪問 |
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泉質 |
加水のない天然温泉
泉質:炭酸水素塩泉 PH値:7.5 湧出量:毎分650L 源泉温度:18.5度
加温や加水について丁寧に説明が書かれていました。 「うたしない チロルの湯」は、もともとは「サンレイ温泉」という温泉だったようですが、1992年に再建され今の温泉になったとのこと。「チロルの湯」になってからすでに30年以上経過していました。 リニューアルを幾度か重ね、きれいに保たれています。 内湯は広い浴槽と、寝湯、サウナ、バブル湯、壺湯、ブラックシリカ休憩処があります。 温泉の香りはまったくしません。塩素臭は若干感じました。お湯の色は透明で、温泉と言われなければわかりません。 洗い場にはリンスインシャンプーとボディソープのアメニティがありました。 露天風呂は、お湯が流れてくる雰囲気と空と景色が少し見えるので、気持ちが良くお湯の音も心地よいです。 広めの浴槽は、大人が10人くらい入っても余裕がありそうでした。 プラスチック製の椅子が2脚置いてありました。 |
雰囲気 |
館内は昔ながらの日帰り温泉の雰囲気「地元民の憩いの場」 街で唯一の温泉ですが、公共交通機関がに交じって、幹線道路沿いの街であっても札幌からは少し奥まっているため、観光客よりは圧倒的に地元民が多いという印象を持ちました。 売店にもお土産は少なく、その他の商品も乏しく寂しい印象です。 ただ、のんびりとした雰囲気のなか、地元の方に交じってゆったりと過ごすにはぴったりです。 脱衣室にはベビーベッドがあり、鍵付きのロッカーでした。 喫煙ルームはなく、レストランも禁煙でした。 洗面台には、ドライヤーと綿棒がありました。 着替える間も、シニア世代の皆さんは椅子に座りゆっくりとおしゃべりをして楽しそうでした。 |
充実度 |
休憩スポットもごろ寝処も広々・ゆったり。 入口正面のロビーは広々としていて、座り心地の良いソファがたくさんありました。 テレビ、新聞、近隣の観光地のパンフレット、自販機などがあります。 春の選抜高校野球がボリューム大きめ流れていました。
こちらはごろ寝スポット。 こちらには座布団があり、皆さんゆっくりと過ごされていました。 こちらのテレビも選抜高校野球が流れていました。 「チロルの湯」の外観から外靴のまま入れるレストラン。 温泉の利用をしなくてもレストランのみ利用したい人向けにも作られていました。 温泉の中からレストランを利用する際は、スリッパをはいて入店します。 ソフトクリームやラーメン、カレー、定食などの定番メニューが並びますが、大変な混雑ぶり。お昼時だったこともあり、地元民と思われる方々でにぎわっていました。 |
その他 |
銭湯感覚で立ち寄れる 入ってすぐの券売機で支払いをし、受付の方に券を渡します。 温泉ですが500円・ワンコインはうれしいですね。 フェイスタオルとバスタオルのレンタルセットがあるようなので、手ぶらで立ち寄っても大丈夫です。 |
管理人オススメ度 | 3.5 早朝から営業しているワンコイン道の駅温泉 |
アクセス
住所 | 北海道歌志内市中村78-3 |
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駐車場 | あり |
Webサイト | http://tirolnoyu.jp/ |
電話番号 | 0125-42-5588 |
料金 | 大人500円、小人(小学生)以下300円 |
営業時間 | 06:00~08:00(朝風呂)、10:00~22:00 |
定休日 | 無休・不定休 |
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