ユーランド鶴見 | ぬる湯源泉とサウナが売りの健康ランド温泉 (神奈川県横浜市鶴見区)

ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性弱アルカリ性高温泉)
17.63g/kg PH7.6 36.9℃

ユーランド鶴見の源泉は1500ｍから採掘した温泉・・先に使用掲示を申し上げておくと、循環・加温・消毒の表記があった。

しかし…ここで読むのを辞めないでほしい。ここの温泉浴槽はほとんど塩素的な消毒臭気が感じられず、むしろ爽やかな塩化物泉特有の匂いがしっかり感じられるのである。それだけでも嬉しいが30℃の不感浴槽・38℃の温めの浴槽・40℃前半の高温浴槽など、様々な温度帯の源泉を提供している。これは東京近郊の温泉では、ほとんど見られない誇るべきことで特筆に値する。

特に10人近くが入れる大きさの温めの浴槽(低温風呂)は底がギリギリ見えるぐらいのほうじ茶のような色で濁度も見られ、源泉の温度帯から『生源泉』のようなお湯を使用しているのではないかと思わせるぐらい源泉感が高い。熱くないのに、ほんのり発汗が早いのは鮮度が高いからではないかとすら思えた。

成分ではメタホウ酸が100㎎を超えており入浴直後は肌がしっとり感じられる欲感であるのも個性的である。しっとりなのに浴後は塩化物泉なので肌が突っ張るような感じもある・・しっかり入る人間にアピールしてくれる湯感であった。

ユーランド鶴見は外観・内装ともに古い経年感をはっきり感じる。昔の健康ランド温泉をほうふつとさせる造りであるのは否定できない。悪く言うと昔の病院みたいな内装感であり、隣のRAKUスパとは対極にあるような施設だと思う。若い大学生ぐらい人や・温泉素人な女性と訪れるのは危険な感じだと思う・・。

しかし年配の方や、昔の健康ランド的な施設に懐古を覚える方はむしろ『懐かしいな…』と感じられるはずである。最近こういう施設も少なくなってきているので、あと20-30年ぐらい続けていただければ『文化財』とかにも指定されるんじゃないか・・是非、その前例となっていただきたいと思う。

こういう施設ってタバコ臭が残ってたりするものだが、対策済みなのか懸念されたような匂いは全くしなかった。なお露天は何故か新しめでコンクリート打ちっぱなしの外壁・・ややお洒落感も感じられた。

［浴室設備］

浴室に入ると、いきなり右手にアカスリマッサージのベッドが部屋の区切りなしでドーンと置いてある…配置が個性的である。

先程も述べたが高温・低音・不感温度帯の豊富な温度帯の温泉浴槽が設置されており、これは熱湯派・ぬる湯派・不感温度派すべての派閥の方が安心して訪れることが可能な構成となっている。

その他、気泡風呂・すごく経年した浴槽みたいなジャグジー風呂・サウナ水風呂も完備されている。サウナは95℃と高めの設定で水風呂は10℃、『ととのう』にも良好な施設と言えるだろう。

露天も広くは無いが設置されており、数人が入れる温泉浴槽、温泉壺湯、寝湯の構成となっている。寝湯が広く取られていて露天風呂が数人しか入れないのは少し違和感を覚えた。

［付帯設備］

ユーランド鶴見は健康ランド的な施設であるので食堂＋ゲームセンターなど充実している。コロナで使用されておらず、開放のみされているシアタールームなどもあった。

レストルームは70床近いベッド・リクライニングがありゆっくり仮眠もできそうな雰囲気。19時事に訪れたが、一人も利用していなかったので穴場かもしれない。

五階や一部区画が閉鎖されており、少し施設を少し持て余しているように感じられたのはもったいない気もした。