ピラミッド元氣温泉 (栃木県那須塩原市)

泉質:アルカリ性単純温泉（弱アルカリ性低張性高温泉）

外観・内装は怪しさ満点なこの施設ですが、お風呂はかなり実力派です。無色透明の少しぬるぬるとした肌触りで、湯上りには肌がしっとりとしています。単純温泉ながら茶色の湯の花が舞っています。こちらの施設では湯の花を湯宝（ユーホー）と呼ぶようです。

内湯は浴槽が二つあり、それぞれ10人ほどは入れそうな大きさです。湯口に近い浴槽は熱めと適温に仕切りで分けられており、湯口近くは大量の湯の花が舞っています。その隣の浴槽がぬるめとなっています。それぞれ38度・40度・42度に調整されており、湯口から遠くなるにつれて温度が下がっていきます。好みに合わせた入浴ができるのが嬉しいですね。

外に出ると東屋になっており、雨天時でも気にせず露天風呂へ行くことができます。露天風呂は3人ギリギリ入れるかどうかといった大きさです。

温度は外気温との温度差が少なく調整されており、長風呂しやすくなっています。また、日本庭園風のつくりとなっており、緑を眺めながら入浴できます。

更に露天風呂の奥には洞窟風呂があります。こちらは露天風呂同様の大きさの浴槽と温度調整がなされています。小さな洞窟にいるような雰囲気で、打たせ湯も楽しむことができます。

館内にはそれぞれの浴槽や施設の効率的な利用方法も掲示されています。

ユニークである事は冒頭を読んでいただければわかると思います。他に類を見ないB級温泉の頂点と言いきっても良いでしょう。

しかし、周囲が木々に囲まれているという特性上、虫が大量に侵入してしまっているのは否めません。更に、清掃が隅々まで行き届いておらず至る所に汚れが目立ちます。潔癖症な方はなかなか訪れにくいかもしれません。

〔浴室内設備〕

浴室内には「神童と戯れる慈母観音」の像等が置いてあり、ピラミッドパワーを感じられる「氣柱」が屋根を支えています。壁面には満開の桜の絵が描いてあったりと相変わらず混沌としています。内湯の一角にはミストサウナも設置してあります。

ミストサウナ内は足湯のようになっており、霧状の水が室内を覆っています。上半身用の針打湯も備えてあります。

貸切風呂は2種類あり、片方は宝石風呂、もう片方は檜風呂です。檜風呂は岩盤浴とセットになっており、どちらの浴室も平日950円、休日1050円で利用可能です。更に檜風呂には大浴場とは違う、漢方とハーブを使用したミストサウナがそれぞれ1つずつ用意されています。

宝石風呂は家族風呂という立ち位置ですが、少人数の利用であれば檜風呂の方がコスパは良いでしょう。

〔付帯設備〕

食事処は道路を挟んで施設の向かい側にあります。

昼の部は11：30～14：00、夜の部は17：30～21：00となっていますが、訪問時はコロナの影響か休業中でした。すぐ近くに足湯もある為、テイクアウトする場合の待ち時間に足湯でくつろぐ事もできます。

休憩所は受付からすぐのサメとゾウの置物の横にあります。サメの横は椅子とテーブル、ゾウの横は畳の休憩所となっています。

他にも1時間880円で瞑想室を利用することができます。どうやら2階にあり、強大なピラミッドパワーを受けることができる特別な場所らしいです。

受付ではコーヒーの購入ができますが、この貼紙の下にはドルチェグストが。これいかに、、、

脱衣所前の空間にはマッサージ機やエアーホッケー、4号機のスロット、クレーンゲームが設置されています。特にこのクレーンゲームの中には、いったいいつのものか分からないほど日に焼けた景品が入っています。もしかしたら今となってはレアものかもしれません。

痛い所があったら頼んでみましょう、無料です。

宿泊設備も整っています。和室も洋室もあり、一人でも合宿レベルの大人数でも宿泊できるキャパシティーを持っています。中にはペットと一緒に宿泊できる棟もあるようです。ゴルフ場が近くにある為、ゴルフの前泊に利用する方もいるようです。他にも千本松牧場や塩原温泉、那須高原等の観光地の中間地点にあり、観光の拠点として利用するのにも意外に良い立地となっています。

ご覧頂けた通りかなり癖のある施設ですが温泉は単純温泉ながらかなり実力派です。浴室も広く貸切風呂もある為家族連れでも利用しやすいですし、怖いもの見たさに訪れるマニアの方にも是非行ってほしい施設です。

貴重品ロッカー○
アメニティ○
喫煙所○脱衣所前ロビー
駐車場○

■管理人からひとこと
実はレポーターさんが訪問しておりますが、私も直後に訪問しております・・