黒沢温泉 一陽館 | 山形市街地郊外にある素朴な温泉宿 (山形県山形市)

泉質：ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉

黒沢温泉 一陽館では露天風呂はなく内湯のみの一本勝負です。加水はしていませんが、加温・循環・塩素消毒がしてあります。無色透明なお湯は本来無臭なのでしょうが、消毒のせいかほんの少しだけ塩素の臭いがします。

浴槽は6人ほどがゆったりと入れる比較的大きいもので、湯口は循環等しているにも関わらず白っぽくなっています。

ややとろみがある温泉で湯上りは肌がもっちり且つスベスベになり、ほどよい温かさが持続します。成分総計も5192mg/kgとそれなりの濃度です。

これらの特徴は近辺の温泉でも見られ、泉質面ではかみのやま温泉に似ており、とろみの面では八百坊(https://on-1000.com/spa/%e5%a4%a9%e7%84%b6%e6%b8%a9%e6%b3%89-%e5%85%ab%e7%99%be%e5%9d%8a/)に似ており、成分含有量では百目鬼温泉（成分総計10670mg/kg）に似ています。これら3つの温泉の良い所をちょうど足して割ったようなバランスのとれた温泉と言えるでしょう。

同じ黒沢温泉に「ゆさ」という大きめの宿があるのもあいまって、昼時は人が少ない確率が高くゆったりと入浴できるでしょう。

一陽館は新しく、民家風ながらも要所に木材を使い温かさを演出しています。
売店では地元の方が作ったものか可愛らしい小物が置いていたり、

休憩スペースは八角形のテーブルで囲炉裏を囲んだりと田舎の良き温かさを醸し出しています。

それに加え宿の方も冒頭に書いたように日帰り客にも優しく接してくれる、大変居心地の良い長居したくなるような空間です。

〔浴室内設備〕

男湯は長方形の浴槽ですが、女湯は形がまた違うようです。流石に確認できませんでしたので、女性の方は実際に行ってみて確かめてみてください。

男湯にはシャワーが6基あり、浴槽の規模としては適切です。椅子や桶は浴室の端に積まれているので、使用後は元に戻すように心がけましょう。また、露天風呂はありませんが浴室の窓からは小さな中庭が見え、開放感とまではいかないまでも景色を楽しむことができます。

〔付帯設備〕

一陽館は食堂がありませんが山形市街からかなり近い位置にある為、車を持っている方なら食事に困ることはないでしょう。牛丼や中華料理のチェーン店からラーメン屋まで、車で１０分圏内に数多くあります。

休憩する場所はロビーの囲炉裏周りだけです。長時間休憩するにはちょっと厳しいですが、雰囲気込みでの居心地は抜群です。

正直この温泉に入る為だけに宿泊するというのは地元民としては微妙なところです。温泉地に宿泊するのであれば、近辺にはかみのやま温泉や蔵王温泉など全国的に有名な温泉が存在している為、そちらを選ぶ人が多いでしょう。

しかし、観光も重視したいというのであればこちらの宿はおすすめです。山形市南部に位置し上山市との境にあり、近辺とのアクセスが良い為非常に観光しやすい場所にあります。温泉巡りをするにしても同様にアクセスが良い為、観光の拠点にするのに使いやすい場所にあると思います。

貴重品ロッカー×
アメニティ○
喫煙所○
駐車場○