今回は宮城県栗原市の『新湯温泉 くりこま荘』に訪問しました。
栗原市は平成の大合併で旧栗原郡の10町村が合併して誕生した市であり、くりこま荘はその中でも旧栗駒町の栗駒山の中腹にあります。
栗駒山は宮城・秋田・岩手の3県にまたがる山で、登山客や温泉を求める人、秋になれば紅葉狩りと様々な人が楽しめる山です。栗駒山の周辺にはどの県でもマニアには有名な温泉が沢山あり、秋田・岩手側では須川温泉、一関温泉郷、小安峡温泉、泥湯温泉あたりが有名でしょうか。
一方宮城側であれば今回ご紹介するくりこま荘かその隣の駒の湯が挙げられるでしょう。
アクセスとしては山の中ということもあり自家用車が一般的です。バスは通っておらず、車がない方はタクシーを利用するしかありません。施設の目の前に広い駐車場があります。
車を停めて出ようとすると何やらミャーミャーとネコの鳴き声が。窓を開けて見るとネコちゃんがお出迎えしてくれました。これでは扉を開けられません笑
その後なんとか車から離れてくれたのでやっと施設の方へ行こうとすると、案内してくれるかのように入口まで先導してくれました。
しかし、入口にはなんと無慈悲な貼紙が、、、
このネコ、お宿の子じゃなかったんですね、、、泣
気を取り直して中に入ると、今度はネコに代わり熊がお出迎えしてくれます。
ここで靴を脱ぎ、受付で入浴料を支払います。
営業時間は10:00~15:00と長くはないものの、登山をする方であればほとんどは早朝に登ってお昼に降りてくるでしょうから、登山の汗を流すにはちょうど良い時間帯とも言えます。
周辺は電波が弱く、館内に入ると携帯が圏外になってしまいますが、その際は無料Wi-Fiを利用しましょう。
館内には囲炉裏や藁で作られた馬が飾られており、古き良き日本といった感じを漂わせています。
奥へ進んで突き当たりが浴室です。脱衣所内には無料のロッカーがあります。
率直レビュー
施設名称 | 新湯温泉 くりこま荘(宮城県栗原市) * 2021/10/22 訪問 |
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泉質 |
宮城県唯一の含硫黄低温泉 含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉(硫化水素型)(低張性弱酸性性低温泉) まず始めに、宮城県内では鳴子温泉郷を除いて成分分析上含硫黄の温泉はくりこま荘を含めた周辺3軒の宿だけではないかと思います。更にくりこま荘はその中でも1軒だけの低温泉の源泉であり、その温泉を加温のみで提供しています。 源泉温度と同様に色も他2軒と違い、硫黄泉らしい白濁した色をしています。これは細かい湯の花によるもので、直前に他のお客さんが入っていなければ薄い緑色の透き通った温泉を見ることができます。 温度は大体42~43度ほどに設定されています。詳しくは後述しますが、熱ければ源泉の低温泉をうめる為の水として使用できる為、いくら温度を低くしようが源泉100%のままで入浴を楽しめてしまいます。 極限まで源泉を出し続ければほぼ源泉のままの温度での入浴も可能です。この源泉を口に含んでみましたが、硫黄泉でよく感じるえぐみはほとんど感じずスッキリしたものでした。 入浴中は張りのある感じ、湯上りはスベスベな肌触りです。硫黄泉らしいポカポカの持続が長いのが特徴の優しい温泉ではありますが、サッパリとした硫黄臭の割には身体ににおいが残りやすいですね。
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雰囲気 |
源義経ゆかりの温泉 冒頭でも紹介した通り、館内はまさに山の中の旅館といった雰囲気です。しかし汚れが目立つ等の事は一切なくとてもキレイで、ところどころ改装しているような場所も見受けられます。 また、こちらは源義経ゆかりの温泉でもあるらしく、館内各所に源義経にまつわる文献や絵画が展示されています。 |
充実度 |
岩魚丼が有名な宿 〔浴室内設備〕内湯は3人程度入れる小さなものです。 露天風呂は内湯よりも少しだけ小さいものですが、森の中にある為目の前にはそのままの自然が広がり開放感あふれる景色が圧巻です。 貸切風呂もあり、宿泊の場合は空いていれば自由に利用可能です。日帰り入浴の場合は予約制で50分2000円が入浴料別途で必要になります。 貸切風呂の内湯は一人でいっぱいの大きさです。 露天風呂は一般の露天風呂とほぼ同等の大きさです。腰かけられるベンチもあり、一般の露天風呂と比べて見晴らしが若干良くなっています。 個人的にこの温泉の一番のポイントは、一般の浴室・貸切風呂の全ての湯口の横に源泉のが出る蛇口があることです。 温泉好きの方なら誰しも少し熱いくらいならば我慢して、加水せずにできるだけ源泉100%の状態を維持して入浴したいと思います。しかし、くりこま荘では水の代わりに源泉の低温泉を利用できる為、熱さを我慢せずに入浴することができます。 ずっと源泉の蛇口を出し続ければほとんど加温なしの状態でも入浴することができますが、この点は他のお客さんにも注意しましょう。 この入浴方法であればオススメは貸切風呂の内湯です。かなり小さめの浴槽の為温度を変えやすく、他のお客さんに配慮する必要も少なくなるためです。入浴の最初の方で加水すれば、貸切風呂から上がる時にはほとんど元の温度に戻っていることでしょう。 〔付帯設備〕休憩できる場所は受付前のソファだけです。利用できる場所は大きくありませんが、座り心地はかなり良く、寒い時期であれば達磨ストーブが焚かれて雰囲気も居心地もとても良いものです。また、ここは喫煙所も兼ねています。
くりこま荘は岩魚料理の宿としても有名であり、その中でも特に岩魚丼が人気のようです。日帰り入浴時間の間は昼食の提供やテイクアウトも行っているようです。 筆者は今回宿泊しましたが、夕食にも岩魚が出てきました。岩魚といえば塩焼きが定番ですが、今回は味噌焼きとちょっと変わった提供のしかたでした。 |
その他 |
喫煙所○
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管理人オススメ度 | 4.5 宮城でここだけ?含硫黄低温泉の岩魚料理宿 |
アクセス
住所 | 〒989-5371 宮城県栗原市沼倉耕英東95-2 |
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駐車場 | あり |
交通機関 | 自家用車必須 |
Webサイト | http://kurikomaso.jp/index.html |
電話番号 | 0228-46-2036 |
料金 | 500円 貸切風呂50分2000円別途 |
営業時間 | 10:00~15:00 |
定休日 | 不定休 |
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