山辺温泉保養センター (山形県山辺町)

①近江源泉：単純温泉
②輝らりやまのべ源泉：ナトリウム塩化物温泉

山形では珍しい、二つの源泉を一度に楽しめる日帰り温泉施設になっています。

まず①の近江源泉ですが、こちらは加温を行い、衛生管理の為の塩素系薬剤を使用しています。また、近江源泉の浴槽は圧注湯であり、源泉かけ流しですが圧注を発生させる為の循環を行っています。この浴槽では水温が41度に設定されており、ゆったりと長湯することができます。

次に②の輝らりやまのべ源泉です。こちらは加水・加温を行っておらず、源泉かけ流しです。近江源泉と同様に塩素系の薬剤を使用しています。

この源泉は4つの浴槽に使用されており、45度の浴槽、43度の浴槽、露天風呂、打たせ湯が楽しめます。どちらの源泉も色は薄く茶色がかっています。また、どちらも塩素系の薬剤を使用しているとのことですが、それほど気になることはありませんでした。

内湯は3種類の温度から自分の好みに合わせて選ぶことができるので、熱い風呂に入りたい人も、長湯したい人も幅広く楽しめます。

また、打たせ湯は2か所あり、椅子に座って高い位置から落とされる温泉でマッサージすることができます。跳ね返ってきた湯は口に入るとしょっぱく、否応なしに味覚でも温泉を楽しませてくれます。

露天風呂は岩風呂です。露天風呂は温度設定が高くなっているのでしょうが、風に当たりながら浸かれる為、ちょうど良い温度になっています。それぞれの浴槽は6人ほどであればゆったり入れるほどの広さがあるので、狭いと感じることはないと思います。

利用者は地元のおじいちゃんおばあちゃんが大半を占めています。脱衣所やロビーなど至る所で流暢な山形弁を聞くことができます。

〔浴室内設備〕

浴室内の充実度は、山形県内に多数ある大手経営のスーパー銭湯に引けを取らないレベルです。浴槽の数と複数源泉はもちろん高評価ですが、打たせ湯があるのは山形県内でもここだけではないかと思います。

〔付帯設備〕

貸切風呂が家族風呂としてありますが、こちらは介護を必要とする方のみの利用が可能です。利用するには事前に予約が必要ですが、休憩室も付帯しています。大広間での休憩は250円必要です。個室もありますが、利用する時間帯と長さで料金が変わるので、事前に確認しましょう。

会議室も個室と同様部屋のタイプと時間で料金が変わります。

食堂は昼のみ営業しています。同じく併設されている産直販売所は朝から夕方までの営業となっています。

■山辺ならではの味を一気に楽しめる
山辺は山形の中でも特に変わった食文化があります。それがこちらの施設で一気に味わえてしまいます。風呂上がりは牛乳という人は多いのではないのでしょうか。自販機には山辺産の「やまべ牛乳」が売っています。

筆者が思うにやまべ牛乳は、山形県産の市販されている牛乳のなかで一番おいしいです。しかし流通量が少なく、スーパーでもそれほど見かけることがありません。

食堂では「すだまり氷」というものが食べられます。その名の通り、かき氷に酢を回しかけて食べるものですが、果たして美味しいのでしょうか？筆者はなかなか山辺に赴く機会が少ないので、まだ食したことはありません。

次に駐車場の目の前には小さな小屋が建てられています。こちらはたこ焼きの屋台です。山辺のたこ焼きは普通のものとちょっと違い、串に刺された状態で販売されています。皮は比較的厚くしっとりしており、ソースがよく染み込みます。

山辺の方はよくこのたこ焼きをお土産として持っていきます。もちろん持っていく頃には冷めているんですが、これが割とうまいんです。あったかいものより冷たいものの方が好きな方も結構います。

温泉ついでに地元の味を堪能してみましょう。

貴重品ロッカー○
アメニティ○
喫煙所×
駐車場○