今回ご紹介するのは、山に囲まれた山間部にある温泉「小地獄温泉館」です。
温泉街から少し離れた森の中にあり、民家もちらほら見られますが、道路から少し入り込んだ場所に建っているため場所が分かりづらかったです。
館内というか外観もですが周囲に馴染んだ木造の建物で、山小屋、山荘、ロッジをイメージしてもらえばと思います。入り口にかけられた暖簾に天然温泉の文字があるため、これを目印にされるとわかりやすいかもしれません。
レトロでまさに「立ち寄り湯」といった感じの印象がありますので、長時間楽しむための施設では無い印象でした。秘湯好きやレトロ好きな人にはぜひおすすめしたい温泉です。
率直レビュー
施設名称 | 山間部の集落にある小地獄温泉館(長崎県雲仙市小浜町雲仙) * 2021年2月2日 訪問 |
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泉質 |
白濁の源泉のみを楽しむ生粋の温泉 低張性弱酸性高温泉
泉質は単純硫黄泉となっており、高い薬用効果の他、殺菌効果に優れているため、湿疹やしもやけ、切り傷などの皮膚病全般に効果があると言われております。そのため、古くから湯治などに利用されていました。そのほかにも化粧水や人の肌と同じ弱酸性ということで美肌効果も期待できると言われており、美肌の湯としても有名です。 また、利用されている源泉が硫黄水素型のためか、硫黄の香りはかなり強め。脱衣場というより館内全体が硫黄の香りがしています。硫黄の香りが苦手な方は注意が必要ですね。 湯色は雲仙の温泉らしく白濁のにごり湯色となっており、気温や流れ込む湯の状態で白濁の濃さが日によって変わるそうです。浴感はしっとりとしていますが、少しザラつきがある独特の浴感。源泉直下にあるため、湧き出たばかりの新鮮な温泉がそのまま注がれます。お風呂上がりは、お肌がすべすべになるのも雲仙温泉の特徴ですが、そこは期待通りのすべすべモチモチでした。 |
雰囲気 |
バンガローやロッジのような印象の建物 冒頭にも書きましたが、館内も外観も太い木材を利用されていてロッジやバンガローのような印象です。左右に建つ木造のドームは男女別の湯小屋になっています。その佇まいはキャンプ場のようなレトロな雰囲気があります。
「小地獄温泉間館」は1731年(享保16年)に開かれた歴史のある温泉で、大正8年に共同浴場として開館し、平成5年に今の施設が建てられました。新しめの施設なので、レトロな感じはあっても老朽化している、という印象はありません。外観も含め全体的に黒っぽいのは老朽化のためではなく、温泉成分によるものだそうです。 実は、施設の真裏に、地獄地帯という熱いところで60度から90度の温泉が湧き出ている場所があり、そこから温泉成分がじゃんじゃか出ているそうです。以前は一般公開されていたそうですが、現在は安全を保つため立ち入り禁止区域となっており、もちろん見学不可のため、くれぐれも近づかないようにしてください。 露天風呂や貸切風呂などはなく内湯のみの利用となります。内湯も源泉掛け流しの熱湯と山水を入れて少し温度を下げた通常の温度の浴槽があるのみで温泉を存分に楽しむことが出来ます。 味がある印象なのでレトロな建物が好きという方にもおすすめです。入り口部分や浴室、うたた寝処を含めても小ぢんまりとしたアットホームな印象をうけます 特に目立った施設もないため、温泉にじっくりと浸かり、ゆっくりとした時間を楽しみましょう。 |
充実度 |
必要最低限の設備なのに、なぜかゆったりできる 浴室設備は源泉を利用した源泉掛け流しの熱めの浴槽と、山水で温度調整したぬるめの浴槽の内湯のみになります。サウナや岩盤浴もありません。 種類が少なく感じてしまうかもしれませんが、その分、じっくり温泉に浸かって日頃の疲れを洗い流すことが出来ます。外観の石壁と同じような石が浴室内の床や柱の下に使われており、木造の建物と石のコントラストや、高い天井から感じる開放感がとても素敵で、ゆったりした気持ちになれました。
浴室内にはシャンプーやボディソープがあるため、手ぶらでフラッと立ち寄ることが可能。お気に入りのアイテムがある方は、別途ご準備いただくことをおすすめします。 他にも、入り口の近くに畳が敷かれている小さな雑魚寝スペース(休憩スペース)がありました。広さは確かに無いのですが、なぜかほっと安心するような空間になっているので、湯上りのポカポカな体を休めるには最適です。足を伸ばしてのんびり湯上りの休憩に是非ご利用ください。 自動販売機もあるのですが、故障中と表示があり利用できませんでしたので湯上りの水分補給のためにも飲み物もできれば持参しましょう。
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その他 |
山間部にひっそりと佇む温泉です 脱衣場のロッカーがしっかり鍵付きのものですので、安心して貴重品を入れることができ、温泉も思う存分に楽しめますね。 残念ながらアメニティはありませんが、ドライヤーは完備されています。スキンケアやボディケアなど、保湿が必要な方は準備をしていただいた方が良いと思います。
なんといっても外観、立地など地元の方しか知らない秘湯という雰囲気にふさわしい「ひっそり感」がものすごいので、秘湯好きな方におすすめしたい温泉施設です。浸かってみないとわからない魅力がたくさんありますので、気になる方は是非ご利用ください。 雲仙の観光マップにも記載がありますが、雲仙の中でも端のエリアのため見つけづらいのが注意ポイントですね。雲仙エリアから徒歩でいくのは無謀なので、個人的には車で行かれることを強くおすすめします。 駐車場は施設前の第1駐車場をはじめ第2駐車場とありますので安心して利用してください。 |
管理人オススメ度 | 4.5 雲仙温泉にある歴史ある立ち寄り湯的硫黄温泉 |
アクセス
住所 | 〒854-0621 長崎県雲仙市小浜町雲仙500−1 |
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駐車場 | あり |
Webサイト | http://www.unzen.org/daytrip/detail2.html |
電話番号 | 0957-73-3273 |
料金 | 460円 |
営業時間 | 10時~19時 |
定休日 | 基本的になし |
h 読者レビュー
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